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二つのことを同時にできないのは病気?原因と対処法を紹介

運動療育がもたらす効果

「子どもが二つのことを同時にできない…」このように悩んでいるママやパパもいるのではないでしょうか。二つのことを同時に行う「マルチタスク」ができない原因は、注意欠陥・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)の特性が起因しているかもしれません。

学校では複数のタスクを同時に処理する能力が求められる場面が多いため、学業において不利になってしまうこともあるでしょう。そこで今回は、二つのことを同時に行う「マルチタスク」ができない原因と対処法を解説します。

 

病気?発達障がい?二つのことを同時にできない原因とは

 

二つのことを同時にできない原因は、注意欠陥・多動症(ADHD)または、自閉スペクトラム症(ASD)の特性によるものかもしれません。それぞれの特徴や症状を以下で詳しく解説します。

注意欠陥・多動症(ADHD)

ADHDにおけるマルチタスクの困難は、不注意・衝動性・多動性の特徴に起因する可能性があります。特に、物事を整理したり優先順位をつけたりするのが苦手なため、新しい情報や思いつきに気を取られ、作業を完遂できないことも多いでしょう。

興味がないタスクを先延ばしにしたり、忘れたりする傾向もあり、これらの特性が二つのことを同時に行うことを困難にしていると考えられます。

ADHDについては下記の記事でも詳しく解説しています。

ADHDの子ども特徴とは?軽度・中度・重度の違い

自閉スペクトラム症(ASD)

自閉スペクトラム症(ASD)は、想像力や社会的スキル、対人関係に課題を抱えていることが多く見られます。新しい状況への適応や変化への柔軟な対応が難しいため、結果として複数のタスクを同時に処理することが一層困難になってしまいます。

自閉スペクトラム症(ASD)については、下記の記事でも詳しく解説しています。

【1歳・2 歳・3歳・4歳・5歳】自閉症スペクトラム症(ASD)のチェックリストを紹介

 

 

二つのことを同時にできない子どもは学業で不利になる可能性がある

学校の環境では、複数のタスクを同時に処理する能力が求められる場面が多く存在します。例えば、先生の話を聞きながらノートを取ったり、テスト中は問題を解くだけでなく、時間の管理も必要になったりするでしょう。

このように、マルチタスクが苦手な子どもは学業で不利になる可能性があり、対処するためにはタスクを一つずつ順番にこなすことと、集中力を高めるための環境を整えることが重要です。以下で対処法を解説していきます。

 

二つのことを同時にできない子どもの対処法

 

二つのことを同時にできない子どもに対しては、次の2つが重要です。

  • 特性を理解する
  • 環境を整える

特性を理解する

二つのことを同時にできない子どもに対しては、子どもがどのタスクを同時に行うことに苦労しているかを明確に把握することが重要です。

例えば、授業中に先生の話を聞きながらノートを取ることが困難であれば、この特定の課題に対して焦点を当てた支援が必要になります。課題を明確にすることで、専門家から適切なアドバイスや介入を受けられ、効果的な対応策を提供できるはずです。

 

環境を整える

二つのことを同時にできない子どもに対し、まずは集中できる環境づくりを整えてあげることが重要です。安心して一つのことに取り組める環境を与えることで、今やるべきことに落ち着いて向き合えるでしょう。

LUMOでは、医師監修の独自プログラムで運動を通じて、発達障がいやグレーゾーンの改善を目指します。運動は、集中力を高め、ストレスを軽減するのに役立ちます。また、成功体験を繰り返すことで自信がつき、自己肯定感の向上にもつながります。運動療育により、発達障がいによるさまざまな困りごとを少しずつ減らすことが可能です。

 

まとめ

 

今回は、二つのことを同時にできない原因と対処法を紹介しました。二つのことを同時にできない原因は、注意欠陥・多動症(ADHD)または自閉スペクトラム症(ASD)の特性が起因していると考えられます。

集中力が続かない、状況への適応や変化への柔軟な対応が難しいなどの特性が、マルチタスクを困難にしています。複数のタスクを同時に処理する能力が求められる場面が多い学業においては、不利になることも多いでしょう。

対処法としては、まずは子どもの特性を理解し、抱えている困難を明確に把握する必要があります。課題を明確にすることで専門家から適切なアドバイスや介入を受けられ、効果的なサポートが見えてくるはずです。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

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