コラム
療育でのST・PT・OTの役割を詳しく解説
「療育でのST・PT・OTの役割とは?」
「支援内容や療育のメリットとは?」
今回はこれらの悩みや疑問を解決します。本記事では以下の内容についてわかります。
- 療育でのST・PT・OTの役割
- 支援内容や療育のメリット
詳しく解説するので参考にしていただけたら幸いです。
療育でのST・PT・OTの役割と支援内容

- ST(言語療法士)
- PT(理学療法士)
- OT(作業療法士)
※支援内容は施設によって異なりますので、あくまで参考程度にお考えください。
ST(言語療法士)
STは言語療法士による支援で、子どもが持っているコミュニケーション能力からより生活がしやすくなるための練習や、さらに意味を深めたコミュニケーションをとれる方法を練習します。理解できる意味を増やし、コミュニケーション方法を探り確立していくのが目標です。コミュニケーションの他にも、食べる機能の発達に遅れがある子どもの言語・コミュニケーションや聴覚、また摂食・嚥下機能の発達も支援します。
PT(理学療法士)
PTは医師の診断をもとに、座る、立つ、起き上がるなど、基本的なカラダの動かし方を支援します。遊びなども取り入れ、運動発達の促進を目標に楽しみながら成長できるのが特徴です。乳幼児期は寝返りやお座り、ハイハイなど基本動作を、幼児期~学童期は歩行や走行、ボールなどを使った運動などダイナミックな運動を中心におこないます。
OT(作業療法士)
OTは手の運動や細かな動作が苦手な子どもに対して、生活全般にかかわる支援をします。具体的な支援内容としては、遊び・勉強・体育などの活動の基礎となる感覚統合療法や、箸操作や更衣などの日常生活活動、書字・はさみ・お絵かきなどの学業、ゲームなどの作業活動を通した支援がおこなわれます。細かな作業ができるようになることで、生活の質の向上に期待ができるでしょう。
療育について

ここでは、療育について詳しく見ていきます。
- 療育とは
- 療育を受けるメリット
- 早期療育の重要性
療育とは
療育とは、障がいのある子どもやグレーゾーンの子どもに対して、一人ひとりの特性や発達状況に合わせて困りごとの解決や将来の自立、社会参加などを目指しておこなう支援・サポートのことです。子どもの個性や能力を最大限に活かしながら身体的な機能や言語能力、コミュニケーション能力、社会性など、さまざまな面から支援をおこないます。
療育は障がいのある子どもやその家族にとってとても重要な取り組みです。自分の能力を伸ばし、社会に参加する力を身につけることが期待できるでしょう。
療育を受けるメリット
療育によって子どもは自分の能力を伸ばし、生活や学習に必要なスキルを身につけられます。たとえば、言語発達の遅れや障がいのある子どもに対しては、言語訓練やコミュニケーションスキルの訓練をおこなうことで言葉を理解したり、自分の気持ちを表現したりする能力を向上させることが期待できるでしょう。また、運動療育をおこなうことで正しいカラダの使い方を学べたり、健全なカラダの発達を促せたりします。
他にも、療育によって社会参加の経験を積み、社会で生きていくための力を身につけられます。療育は家族にとっても重要な取り組みであり、ママやパパの子育てに対する不安も軽減できるでしょう。一度体験してみることをおすすめします。
早期療育の重要性
療育は早期に始めるとよいでしょう。発達障がいのある子どもがその特性に気づかず周囲の理解を得られない状態で成長していくと、集団生活にうまく馴染めなかったり、勉強についていけなかったりして自信を失くしてしまうことも考えられるからです。早期に療育を始めることで子どもの特性を周囲が理解し、得意なことを伸ばしながら苦手を克服できるでしょう。
子どもが発達障がいやグレーゾーンと診断されたら、ぜひ早めに相談して適切な環境をつくってあげてください。
まとめ:ST・PT・OTの役割を理解し適切な療育環境を

ST・PT・OTは、それぞれ医療と連携しながら子どもに合った計画を立てておこなわれます。どのような役割があるか、生活にどう活かしていけるのかを知っておきましょう。療育は子どもの自信や自己肯定感の向上につながるため、早めの開始をおすすめします。
子どものニーズに合わせた対応を心がけ、自信を持って成長できる環境を作ってあげてください。医師や専門家と連携しながら最適なサポート策を見つけましょう。
LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。
原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。