癇癪が落ち着いてきて、順番や周りの様子がわかるようになりました。
N.Kくん・G.Kくんご兄弟のお母様
年齢・性別 | お兄さん:7歳・小1 弟さん:5歳・年中 |
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症状 | 知的障害 |
お悩み | お兄さん:多動。癇癪。嫌なことがあると大声を出して暴れる。1〜2語しか話せず、滑舌が悪い。 弟さん:多動。不注意。癇癪。言葉が出なくて手が出てしまう。無茶苦茶してしまう。 |
希望 | お兄さん:3語文が出てほしい。 ご兄弟:楽しく運動してほしい。癇癪が落ち着いてほしい。 |
当施設では子どもの正常発達を考えたリハビリ・トレーニング・運動教室を行っております。
今回、当施設に通っていただいている子のご家族様にお話を伺いました。
- お兄さんの発達にご不安を覚えたのはいつ頃ですか?
- お兄ちゃんについて初めに発達が気になったのは、プレ幼稚園に入園した2歳11ヶ月の時です。担任の先生から「あなたの子どもは障がい者です。躾ができていない」って他の親たちがいる中で怒られて、ショックでパニックになってしまいました。訳もわからないまま市役所、保健師さん、かかりつけの小児科へ相談したんですが、どこへ行っても「障がい者にしたいの?」と言われて。ただ私としては、担任の言い方はおかしい、親の私が何とかしようって相談していただけです。でも実は、子どもたちの父親がアスペルガー症候群でしたので、信じたくはないけれど、子どもに遺伝しているかもしれないと思い始めました。
- 弟さんの発達はいかがでしたか?
- 下の子は、私が妊娠中に1ヶ月以上入院してしまい、未熟児で生まれました。体が小さくて4歳までずっと定期健診をしてきましたし、父親とお兄ちゃんのこともあったので心配でした。私も、自分一人の手に負えるものではないと、ようやく障がいに向き合う気持ちになっていたので、初めから療育手帳をもらう流れになりました。
- どのようなことで悩まれていましたか?
- 近所から声が大きい、走り回るのがうるさいと苦情があり、どうしたら他の子みたいにお喋りできてじっとしていられるのかと考えていました。
長男は1〜2語話すのが限界ですし滑舌が悪くて、興奮すると言葉が全て「ママ」になってしまいます。前触れもなく長男から出る単語に対して、私が想像してかける言葉が合っていないと、「もう嫌」となって会話になりません。そして、嫌なことがあれば、スイッチが入ったように大声を出して暴れていました。
弟は言葉が出てこなくて先に手が出てしまうし、思い通りにならないとうずくまって騒ぎます。年中になっても単語だけで喋ってしまうので、同じクラスの子から「いつになったらちゃんと喋れるの?」って。先生からもちゃんとしなさいときつく言われるので、辛いと思います。
- 無料体験のご感想を教えてください。
- 市役所でオープンしたばかりだと紹介されたのがLUMOでした。ST(言語聴覚療法)や児発には通っていましたが、運動療育は初めてだったので心配でした。また、運動特化型で子どもがどう変わるのかも想像できませんでした。でも体験では、二人ともすぐに嬉しそうな顔をして走ってくれたから、これなら通えそうと思いました。親としては、子どもが笑顔になってくれる場所が増えて良かった。それが一番でした。
- LUMOに通ってみて、率直にどう感じていますか?
- 汗をかいて運動できる場所、大きな声を出して走り回れる場所があって助かっています。家の中で走り回ると近所から苦情もあります。公園だと大きなお兄ちゃんお姉ちゃんたちが陣取っていて、ボールが飛び交うし自転車も走り回っていて、入って行けないんです。大声を出して走れる場所はLUMOしかないんです。
- どういった点に満足していますか?
- エネルギーを発散できる場所というのが大きいですし、LUMOで頑張ってはるんだなと思います。子どもたちが家の中で突如始めるのが、くまさん歩き、壁と壁をバシバシ叩いて走るシャトルランです。初めは、何をしているのかわからなかったんですけれど、LUMOでやっているのだと私はやっと気づいて、これが楽しいんだなって感じています。二人とも、ママがいたらダメになるとこがありますけど、私がいなきゃそれなりに頑張ってはるんだなと思います。
- お兄さんの課題は解決に向かっていますか?
- 本当に解決してきています。スイッチが入ったら1時間でも大暴れしていたのに、今は頑張ったら10分で収まるようになりました。
また、空気を読めるようになったことが嬉しいです。以前は順番がわからなかったんですけれど、今では様子を見て「お先にどうぞ」とできるんです。何をする時間かがわかるようになりましたし、集団の中で頑張ろうとしてくれていることも期待以上の改善でした。
言葉についてはSTの効果もあると思いますが、「ここにおもちゃ落ちてる。誰のかな?Gちゃんおいで」って弟に呼びかけて、片付けさせたりできるんです。めちゃくちゃ棒読みですし、きっと先生の真似ですけど、頑張っています。
- 弟さんについて成長を感じることはありますか?
- 通園先で自分を出せていないようなんで、その分家で暴れています。でも、本人なりに空気を読もうとしてお友達の喧嘩の仲裁に入ることもあるようなんです。だから、ちょっとずつ改善されていると思うんです。周りからはまだ色々と言われますし、すごくゆっくりで小さな改善ですけれど、私はいいと思っています。
まだまだスイッチが入ると無茶苦茶しているようですが、活動場所ができて私は満足しています。
- これからも通い続けたいですか?
- 継続したいです。今は弟が児発、長男が放デイ、それぞれに過ごせる時間があることも助かっています。私が一人になる時間も大事ですが、一緒にいると弟が兄に手を出してしまうこともありますから、兄弟の関係のために離れる時間も大事なんです。
またLUMOは、生きていく場所の一つです。子どもたちは自分なりに、「LUMOで〇〇くんと遊んだ」とか喋ってくれるんです。外の世界やったら相手にしてもらうのが難しくても、LUMOだったら絶対に先生がいて、お友達がいて、みんな子どものことをわかってくれているじゃないですか。
- LUMOの魅力とはどんなところで、どんな方に勧めたいですか?
- 一番の魅力は、元気に走れるということです。そして、疲れているお母さんに勧めたいです。家にこもって泣き叫ぶ、暴れるっていうのが親として一番辛いんですけど、心配だから大人が絶対そばにいなくてはなりません。LUMO のように先生がいる中で安心して運動できることが、親にも子にも大事です。