INTERVIEWインタビュー

聞く・見るという姿勢ができて、自ら動けるようになりました。

R.Nくんのお母様

年齢・性別 7歳・小1・男の子
症状 ASD・知的障がい
お悩み 言葉が遅い。指示が通らない。集団行動ができない。感覚過敏。
希望 運動を通して、ルールやお友達関係を学んでほしい。

当施設では子どもの正常発達を考えたリハビリ・トレーニング・運動教室を行っております。
今回、当施設に通っていただいている子のご家族様にお話を伺いました。

お子様の発達にご不安を覚えたのはいつ頃ですか?
2歳の頃です。言葉の遅かった姉に比べて、Rはさらに遅かったんです。早生まれだからと思っていましたけれど、当時私が働いていた幼稚園の子たちと比べると、ちょっと怪しいなと思い始めていました。その上、Rは通っていた2歳児クラスでも、座っていられない、お支度ができないなど、怒られることが増えていたんです。それで、お世話になっていた別の保育園で面談いただき、3歳児健診後に区の児童発達支援センターへ繋いでいただきました。支援センターは病院ではないので、診断名や特性があるかをはっきり言ってもらえないんですが、5日間通って行動観察する中で、やはり集団行動が難しいということで、療育へ通うようになりました。
運動療育を探されたきっかけを教えてください。
当初は、いろんな経験と、健常のお子さんとの触れ合いもさせたくて、一般の柔道、スイミング、体操などを試しました。でもRは、順番を待つこと、みんなと一緒に楽しむことが全くできなかったので、運動の習い事ができる場所がなかったんです。先生が療育のプロではないので、私が完全につきっきり。Rは並べないから私が体を抑えて待機させ、順番になったら「行っていいよ」と伝えてあげる。親ありきなら参加できるという状況でした。
しかし、区の支援センターのOT(作業療法士)による支援は、Rが細かい動きができないわけではないという理由で、受けさせてもらえなかったんです。Rのように専門的な療育を必要としても、公的に受け入れられる子が限られてしまうのに、一般の運動教室にも通えない。やはり、民間の療育施設しかありませんでした。
どのようなことで悩まれていましたか?
Rはちょっと注意されると「嫌!」となってしまうし、「ちゃんとする」の意味もやり方もわからないんです。するとそれをRは「怖い、痛い」と表現するんですね。そんな時に、Rのためにクールダウンの時間を設けたくても集団行動では難しいんです。その上、みんなへの指示が伝わらなかったり、段取りができずにめちゃくちゃにやってしまうこともありました。
また、自閉症だと、足の感覚過敏でつま先立ちしてしまう、ジャンプができない、体操座りがどういうものか伝えてもわからないしできないといったことがあります。すると、一般の運動教室では、「どうしてRくんだけできないの?」となってしまうし、実際に教えてもらえる教室も少なかったんです。
LUMOを知ったきっかけを教えてください。
親としては、運動を通して、ルールや友達関係を学んでほしかったので、個人よりも集団の療育をぜひさせたかったんです。どこだったら受け入れてくれるのか調べていた時に、オープンしたばかりのLUMOへ療育仲間たちが体験に行ったんです。集団の中の個別指導と聞いて良さそうだと思いましたし「大丈夫ならやってみたら」と、体験を勧められました。他の習い事では、私が1時間半とかずっと一緒にいなければいけなかったのに、「どんなふうに教えるんだろう?」「母子分離って大丈夫なのかな?」って思いました。
無料体験の感想を教えてください。
そもそも原始反射や感覚統合について全然知らなかったんです。でもカウンセリング中に、Rがずりばいからハイハイをしないまま立ち上がってしまったたことに思い至りました。だから、ハイハイで必要な機能を使ってこなかったんですよね。手に刺激を与えると発語に効果があるというお話も半信半疑でしたが、やって損はないと思いました。
通所の決め手は、先生方が子どもをすごく褒めてくれること。そして「絶対伸びる。できる」って信じて一緒にやってくれる姿勢です。一つでもできることが増えるんじゃないかと、私も期待が持てましたし、頑張ろうっていう気持ちになりました。
LUMOに通ってみて、率直にどう感じていますか?
続けてきてよかったとまず思っています。途中で泣いて辞めるかもと思っていたくらいなので、続けられていること自体すごいことなんです。Rがヤダヤダしても先生方が対応するとすぐに楽しそうに入っていくように、私よりも先生方のほうがRのことをよくわかっているんです。もしRが「嫌だ」と言った時に私が諦めていたら、続けられなかったし成長もなかったかもしれません。
どういった点に満足していますか?
LUMOの先生は、Rがやりたくない気持ちも認めてくれて見守ってくれますし、その気持ちを汲んだ対応をしてくれるのがすごく良かったんです。諦めずに通うことで、先生との関係性もできて安心していますし、LUMOはRの当たり前になりました。
運動面では、私はRがただぐるぐる走り回るだけでもよかったんですが、平均台に乗ったり、道具を使った運動もできるようになりました。私が思う以上に成長できているんだなと感じています。これまで、ヨーイドンで走っても、みんなの邪魔をして終わっちゃう姿しか見たことがなかったので、正直疑ってしまうくらいです。
どのようなところに成長を感じますか?
まず「聞く・見る」の姿勢ができたことで、先生の話を聞いて自分で動くまでできるようになりました。楽しんで教えてもらっているし、Rもやっと習得しようという気持ちになってきたんだなと。すごく大きなことで一番の成長かなと思います。
最近キックボードもできるようになったんです。最初は引っ張ってもらっていたのが、今はスイスイと自分で蹴って進めるようになりました。これからどんな成長が見られるのかは未知なんですが、もっと成長した姿が見られるのかなと期待しています。
LUMOの魅力とはどんなところでしょうか?
子どもに無理をさせることなく、気持ちも汲み取りながら、頑張れることを大事に、褒めて伸ばしてくれるところです。普通の教室の先生って「やりなさい」となりがちですよね。幼稚園でも「ああしなさい、こうしなさい」と言われて、へこんで泣いて行きたくないってことが多くて。でも、LUMOなら集団の中でも、「これはできるかな」と、その子のための小さな階段を用意してくれる。そして「できた」と思える
ほうへ持っていってくれるから、先週できなかったこともやってみようと思えるんです。それって一番この子たちにとって大事だと思うんです。
でも、特性を特別視しないで、普通に接してくれるところもいいですね。LUMOに通うお子さんは特性の多い子だけではないですが、Rもみんなと一緒にできていますよね。「できる」って励まして、Rをその気にさせてくれるからだと思います。
LUMOをどんな方に勧めたいですか?
勝手な行動をとって怒られちゃうから習い事に通えなかったとか、褒められることが少ないお子さんに勧めたいです。Rみたいな子にとって褒められることって本当に少ないんです。LUMOのフィードバックは丁寧に教えていただけるんですが、「こんなことができていました」、「順番待てていました」、「お手本を見られていました」とか、特にできていたことを言っていただけて。一つ一つが小さなことのようだけど、この子たちにとってもお母さんにとっても本当に喜びなんです。そこで褒められたら、その喜びを親子で共有できますし、子どもにしてみたら帰りに親からも「褒められたね!」って言ってもらえて、ますます嬉しいじゃないですか。「先生からも親からも褒められて、今日いいことしかなかったね」って思いながら帰れるのは、すごくいいなって思っています。

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