息子が「どこまでできるのか」も分からないから、たくさんの子どもを見ている専門家のアプローチは本当にありがたいと思いました。
Y君のお母様
年齢・性別 | 5年生・男の子 |
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症状 | 自閉症スペクトラム(ADHD・多動・視覚刺激過敏・音刺激過敏など) |
お悩み | 周囲の様子が気になり、目の前にあることに集中できない。 体幹が安定せず、座っていても常にくねくねしている。 |
希望 | 原始反射の統合で、バリアがかかっていた動きにスムーズさが出てほしい。 自分でできることを増やしてほしい。 |
当施設では子どもの正常発達を考えたリハビリ・トレーニング・運動教室を行っております。
今回、当施設に通っていただいている子のご家族様にお話を伺いました。
- お子様の発達にご不安を覚えたきっかけやタイミングは?
- 一番最初は、1歳半検診の待合室で初めて月齢が同じくらいの子どもたちを見て明らかに集中力や言葉の理解度などが違うなと思いました。
今までは早生まれだから発育発達に差があるのだと思って深くは考えていなかったけれど、同じ月齢でも自分の子どもが特に落ち着きがないことや、コミュニケーションの質が全然違っていてとても驚きました。
- 定期検診で、どのような指摘をうけていましたか?
- 1歳半検診では指差しをしないことを特に指摘されていました。しかし、ことばについては個人差が多いので様子を見ましょうということになりました。ただ、それよりも待合室での周りの子との差がとても衝撃的でそこから発育発達のこと(発達障がい)を調べるようになりました。
2歳になってから区役所の親子教室に参加して、そこから横浜市のリハビリテーションセンターを紹介してもらい3歳のときにようやくADHDや自閉症スペクトラムについて診察をしてもらったような状況でした。
約半年くらい予約待ちをしたので、私の場合はすでに納得している部分が大きかったので大丈夫でしたが、気になっている親御さんからすると相当長く感じると思います。
そこからは5歳くらいになって通園に通いました。
- 現在の通院状況を教えてください
- 横浜市の病院には定期検診として年に1回は診てもらっていますが、特に診断に変化が出ることはありません。
他には運動を総合的に教えてくれる療育施設にも通っています。
- 病院はどのように探されましたか?
- 基本的には行く先で紹介された施設を転々としてきました。その頃は知識もなくて言われるがままになっていたと今になって感じます。
運動療育のことも他の選択肢があるとまた少し違ったかも知れません。
- 病院ではどのような指導やアドバイスがありましたか?
- 横浜市の病院では子どもの発達を重視するよりも、そのような状況の子どもをどのように受け入れ、過ごしやすい環境をつくるかという視点でのアドバイスが多かった印象があります。
親としては、やはり少しでも良くなるんじゃないかと希望を持ちますから「とにかく受け入れる」というだけでは少し物足りないなと思い運動療育を自分でも探すことが増えました。
- LUMOを知ったきっかけを教えてください。
- 私自身が通っていた横浜市にある治療院で子どもの話をしていた時に、グレーゾーンや発達障がいの子どもの発育発達をマンツーマンで見てくれる運動に特化した療育施設があると紹介していただき知りました。
元々、ADHDや自閉症をはじめとする発達障がいの子どもたちの発育発達には絶対に運動が適していると思っていたので、すぐに連絡をして体験に行きました。
- ご自身ではどのような情報を取集しましたか?
- ネットでADHDや自閉症の検索をずっとしていました。検診でも指摘されていたので、ことばの遅れや発達について色々な記事を見ました。その全てが当てはまっているような気がしてしまうのですが、その中でこの子は発達障がいだなと納得できる部分が大きくなってきました。もちろん辛い瞬間もありましたが私の場合は、受け入れることにあまり抵抗はなかったです。当時は発達障がいについても知識がなかったこともあるかもしれませんが息子のために何ができるかということを、それからは調べるようになりました。
その頃から、この子のような発達障がいがある子には運動療育が適していると考えるようになりました。
- 初めて(体験を)受けられた際にどのようなことを感じましたか?
- 運動をベースに療育を提供してくれている事業があることにとても感謝しています。その中で、自分ではなかなかチャレンジさせてあげられないような事も教室ではチャレンジする姿を見られたことが特に印象に残っています。
自分では、甘えが出てしまってなかなかチャレンジさせられないです。さらに、「どこまでできるのか」も分かりませんから定型発達の子も含めたくさんの子どもを見ている専門家のアプローチは本当にありがたいと思います。
初回体験ではやればできるという息子の姿に感動した記憶があります。このようにチャレンジさせてくれる環境がこの子には必要だと強く感じた瞬間でもありました。
- ご家族から見て、お子様がどのように変化がありましたか?学校での様子やご自宅での様子など細かく教えてください。
- 運動療育の効果でいちばん驚いたことは、ずっと跳べなかった長縄跳びが両脚でジャンプができたことです。ずっと片脚ずつだったジャンプが突如、両脚で跳べるようになって周囲も驚いていました。本人もそのあとはコツを掴んだように何十回でも跳べるようになりました。
生活では歯磨きができるようになったことです。自分では難しいので私が磨くのですが、今までは口の周りを触られるのが苦手でいつも口をこじ開けて無理やり磨いていて息子もとても嫌がっていました。LUMOの療育で嫌がる原因となる要素にアプローチしてもらってからは、格闘することが減ってきたなと思うようになりました。息子も特に嫌がることもなくなり、ふと運動の効果を実感したのです。
そして、そう思うと全体的に生活が格段にスムーズになったなと感じます。
全てのことにバリアがあった状態が徐々に緩やかになってきていると思います。