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自閉症の子どもは保育園へ入れない?理由やその他の選択肢について解説

運動療育がもたらす効果

自閉症の子どもが保育園に入ることは、必ずしも簡単ではありません。そもそも近年は待機児童の問題が深刻化しており、発達障がいの有無に関わらず、保育園への入園が難しい状況が続いています。

本記事では、自閉症の子どもが保育園に入れない理由と、その場合の選択肢について詳しく解説します。

 

自閉症の子どもは場合によっては保育園へ入るのがむずかしい

現在、日本では発達障がいの有無に関わらず、保育園や幼稚園に入ること自体が難しい状況が続いています。共働き世帯の増加に伴い、保育の需要が高まる一方で、受け入れ可能な施設の数が不足しており、待機児童の問題が解決されていないのが現状です。

このような背景の中で、個別の支援が必要な自閉症の子どもは、さらに入園のハードルが高くなることがあります。発達障がいの子どもが安心して過ごせる環境を整えるためには、加配の先生の配置や専門的なサポート体制が求められます。

しかし、すべての園が十分な支援を提供できるわけではなく、人員や設備の関係で受け入れが難しくなる場合もあるのです。そのため、「この保育園がいい」と思っていても、必ずしも入園できるとは限りません。希望する園に入れない可能性があることを考慮し、自治体の支援制度や別の選択肢についても事前に情報を集めておくことが大切です。

 

自閉症の子どもが保育園に入れない理由

自閉症の子どもが保育園に入る際、通常の受け入れ基準だけではなく、園の支援体制や環境の整備が必要になることがあります。しかし、すべての保育園が十分なサポートを提供できるわけではなく、受け入れが難しくなるケースもあります。

ここでは、自閉症の子どもが保育園に入れない主な理由を3つ紹介します。

加配の先生を確保できない

保育園では、発達に特性のある子どもをサポートするために加配の先生を配置することがありますが、園の状況によっては十分に確保できない場合があります。主な理由として、以下の要因が挙げられます。

予算の都合
・人材不足
・施設の対応能力

加配の先生を配置するには追加の人件費がかかりますが、園の経営状況によっては十分な予算を確保できず、配置が難しくなることがあります。また、自治体の補助金制度があっても条件が厳しく、申請に手間がかかるため、積極的に活用しない園もあるのです。

さらに、発達障がい児に対応するスキルを持つ保育士の数が限られており、専門的な知識を持つ人材の確保が困難なケースも少なくありません。園の施設や運営体制が十分でない場合、個別の支援を提供する環境が整わず、結果的に受け入れができないこともあります。

加配の先生がいても対応が困難である

加配の先生を配置している園であっても、必ずしも十分な支援が提供できるとは限りません。以下のような理由で対応が難しくなる場合があります。

・先生1人に対する担当人数が多い
・つきっきりの対応が必要な場合がある
・すべての職員が発達障がいに関する知識を持っているわけではない

多くの保育園では、加配の先生1人が発達障がいの子ども3人を担当するのが一般的です。しかし、子どもの特性によっては一人ひとりに寄り添ったサポートが求められ、先生がつきっきりで対応しなければならないこともあります。その結果、他の子どもへの支援が難しくなり、受け入れが困難になるのです。

また、すべての保育士が発達障がいについての知識を持っているわけではなく、適切な対応ができないケースも少なくありません。

発達障がい児保育の専門園は定員が埋まっている

発達障がい児を専門的に受け入れる保育園や幼稚園は、全国的に数が限られています。そのため、希望しても入園が難しいケースが多く見られます。特に、発達障がい児向けの保育園は、通常の保育園に比べて設置数が少なく、自治体によってはそもそも専門園が存在しない地域も少なくありません。

また、近年は発達障がいに対する理解が進み、診断を受ける子どもが増加しています。それに伴い、専門的な支援を求める家庭が増え、定員が埋まるスピードも早まっているのです。

さらに、発達障がい児保育の専門園は、一度入園すると長期間通い続ける子どもが多く、新たな空きが出ることが少ないのも現状です。そのため、募集枠が限られ、キャンセル待ちの状態が続く園も珍しくありません。入園を希望する場合は早めに自治体や保育施設に相談し、空き状況を確認することが重要です。

 

保育園が利用できない場合は、児童発達支援の利用も視野に入れよう

保育園や幼稚園の受け入れが難しい場合、子どもの発達を支援する「児童発達支援」を利用するのもひとつの方法です。児童発達支援は、発達障がいの子どもが安心して成長できるよう、個別支援や集団活動を通じて発達を促進するための療育サービスです。

専門のスタッフが子どもの特性に合わせたプログラムを提供し、言葉の発達や社会性の向上のサポートなどを行います。保育園や幼稚園と異なり、個々の発達に応じた支援を受けられるため、集団生活に不安がある場合でも安心して利用できます。

LUMOでは、運動療育を取り入れた支援をおこなっています。お気軽にお問い合わせください。

 

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まとめ

自閉症の子どもが保育園に入るのは、待機児童の問題や支援体制の不足、専門園の定員オーバーなどの理由で難しくなることがあります。また、発達障がい児を専門的に受け入れる保育園は全国的に数が少なく空きがない状況が続いているため、早めの情報収集が必要です。

もし保育園の入園が難しい場合は、児童発達支援の利用を検討してみるとよいでしょう。児童発達支援では、個別のプログラムを通じて子どもの発達を促し、社会性や言語の発達を支える支援を受けられます。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

発達障がいの特性による困りごとは、ぜひLUMOへご相談ください。

 

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