COLUMNコラム
発達障がいの子どもが楽しめる遊びは運動がおすすめ!運動療育について解説
発達障がいの子どもでも楽しめる遊びを探しているママやパパも多いのではないでしょうか。発達障がいの子どもには運動がおすすめです。運動は、単に運動技能の発達や体力の向上だけでなく、脳機能の活性化や社会性の向上など、多くのメリットがあります。
本記事では、運動療育について詳しく解説します。
発達障がいの子どもに運動を勧める理由
発達障がいの子どもが運動を積極的に行うことは、単に運動技能の発達や体力の向上だけでなく、脳機能の活性化や社会性の向上など、多くのメリットをもたらします。
発達障がいの子どもは、日常生活でさまざまな困難を抱えることも多いでしょう。困りごとを減らし自立した生活を目指すために、運動は欠かせない要素と言えるでしょう。
運動療育とは
運動療育とは、発達障がいやグレーゾーンの子どもたちが運動を通じて、さまざまなスキルを学び、成長を促すプログラムです。子どもたちの肉体的、精神的発達を支援するために設計されており、自己肯定感の向上や社会的スキルの強化を目的としています。
運動療育を受けるためには、児童発達支援や放課後等デイサービスなどの障がい児通所支援を利用することになります。以下で、運動療育を受けるメリットをさらに詳しく解説します。
発達障がいの子どもが運動療育を受けるメリット
発達障がいの子どもが運動療育を受ける主なメリットとして、次の5つが挙げられます。
- 運動能力が向上する
- カラダの使い方を学べる
- 自己肯定感を高められる
- ストレスを発散できる
- コミュニケーション能力が向上する
運動能力が向上する
定期的に運動を行うことで筋肉を強化し、全体的な体力が向上します。発達障がいの子どものなかには、筋力が弱く、姿勢保持が困難な子もいますが、運動療育によって改善されることもあります。
ほかにも、体力の向上により健康になり風邪をひきにくくなったり、ケガをしにくくなったりする効果も期待できるでしょう。
カラダの使い方を学べる
運動療育では、カラダのコントロール方法が学べ、自分のイメージとパワーコントロールのズレを減少できます。発達障がいの子どもは、力の加減をうまく調節できないことがあります。
これにより、無意識のうちに強すぎる力を使ってしまい、乱暴と受け取られてしまうことも少なくありません。運動療育を通じて力加減を体験的に学習し、カラダのコントロール方法を学んでいきます。
自己肯定感を高められる
発達障がいの子どもは、失敗体験や怒られた経験の多さから、自己肯定感が低い傾向にあります。幼少のころから周りと比較されてしまい、「自分はできない」と否定的に考えてしまうことも多いでしょう。
運動療育のプログラムは、達成可能な目標を設定することで、子どもたちに多くの成功体験を提供します。これらの成功体験は、子ども自身の能力への信頼感を高め、自己肯定感を強化します。
ストレスを発散できる
発達障がいの子どもは、多動性や衝動性の特性により、じっと座っていることが困難です。このような子どもたちにとって、机に向かって行う療育はストレスの原因となることもあるでしょう。
子どものストレス発散の意味でも運動療育は有効です。学習活動を始める前に運動療育を取り入れることで落ち着いて取り組めたり、学習に集中した後に運動療育を行うことで、学習に対するモチベーション向上につながったりすることにも期待できます。
コミュニケーション能力が向上する
運動療育におけるグループ活動は、ほかの子どもと協力して行うことも多いことから、コミュニケーション能力の向上が期待できます。一緒に問題を解決したり、話し合ったりすることも多いため、他者との効果的なコミュニケーションを身につけられます。
これにより、社会的スキルを高め、他者との関係をより豊かにできるはずです。
まとめ
今回は、運動療育について解説しました。運動療育は次のようなメリットをもたらします。
・運動能力が向上する
・カラダの使い方を学べる
・自己肯定感を高められる
・ストレスを発散できる
・コミュニケーション能力が向上する
発達障がいによる困りごとを減らし、自立した生活を目指すために、運動は欠かせない要素と言えるでしょう。
LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。