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言葉が出てこないのは発達障がいが関係している?原因や対策を解説

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子どもの言葉がなかなか出てこないと、不安に感じるママやパパも多いでしょう。幼児期において言葉の遅れが見られる場合、発達障がいや聴覚の問題、あるいは発達性言語障がいなどが関係している可能性があります。早期に適切な対策を講じることで、言葉の発達をサポートできます。

本記事では、言葉が出てこない原因とその対策について解説します。

 

子どもの言葉が出てこない3つの原因

 

発達障がいや知的障がいなど、脳の機能に問題がある

2~3歳になっても言葉がほとんど出てこない場合、発達障がいや知的障がいの可能性を考える必要があります。ASD(自閉スペクトラム症)などの発達障がいの場合、言葉の遅れだけでなく、コミュニケーション全般に困難が見られることが特徴です。

発達障がいの特性として、対人関係の構築が難しいことがあります。言葉を介したやり取りだけでなく、視線や表情、身振りによるコミュニケーションも苦手なことが多いのです。また、特定の物事に対して強いこだわりを持っていたり、音や触覚に対する過敏さ、逆に痛みに鈍感な場合もあったりするため、日常生活の中でも注意が必要です。

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試聴機能に問題がある

言葉が出てこない原因として、聴覚の問題も考えられます。耳が聞こえにくいと、周囲の言葉を十分にインプットできず、話す力の発達にも影響が出ます。難聴や聴覚障がいがある場合は、聞くチカラを補うための治療や訓練が必要です。

乳幼児健診では聴覚のチェックがおこなわれますが、家庭での生活の中でも注意深く観察することが大切です。例えば、名前を呼んでも振り向かない、周囲の音に対する反応が鈍いといった様子が見られる場合は、専門機関での診察を受けてみることをおすすめします。

 

発達性言語障がいの可能性がある

聴覚や知的発達には問題がないにもかかわらず言葉の遅れが見られる場合、発達性言語障がいの可能性があります。発達性言語障がいには、言葉を理解していても表現が難しい「表出性言語障がい」と、言葉の意味自体を理解することが難しい「受容性言語障がい」があります。

言葉の発達には、単に話すチカラだけでなく、言葉を正しく理解するチカラも重要です。子どもが単語を覚えているようでも、実際には意味を正しく捉えていないことがあります。そのため、どの程度言葉を理解しているのかを確認することが大切です。

 

言葉が出てこない子どもへの3つの対策

 

言葉の発達を促すためには、適切な環境を整えたり、話しやすい状況を作ったりすることが大切です。無理に話させるのではなく、子どもに合った方法を取り入れながら、言語能力を伸ばしていくことが重要になります。ここでは、具体的な3つの対策を紹介します。

子どもが話しやすい環境を整える

言葉の発達を促すためには、子どもが安心して話せる環境を作ることが重要です。無理に話させるのではなく、子どもが自分のペースで話せるような工夫すが求められます。

例えば、子どもが話そうとしているときに急かさず、落ち着いて待ってあげましょう。また、一度に多くの質問をすると混乱するため、一つずつゆっくり問いかけることが望ましいです。さらに、言葉だけでなくイラストやジェスチャーを使って伝えると、より理解しやすくなります。

 

文章にしてから話す

話の組み立てが難しい場合、先に文章化することで整理しやすくなります。その際、単に白紙に書くのではなく、「誰が」「何を」「いつ」「どこで」「なぜ」「どのように」といった5W1Hの枠を作ると、より明確に話を整理できます。

また、録音した音声を聞き返したり、イラストを使ってストーリーを作ったりする方法も有効です。さまざまな手段を試しながら、子どもに合った方法を見つけるとよいでしょう。

 

言葉を理解できているか確認する

言葉を発するためには、まずその意味を理解していることが大前提です。例えば、「りんご」と聞いたときに、子どもの頭の中で実際のりんごのイメージが浮かぶかどうかを確認します。

言葉とイメージが結びついていない場合、言葉がスムーズに出てこないことがあります。そのため、言葉の意味をしっかり伝えることが重要です。実物を見せながら話しかける、指さしを交えながら会話をするなどの方法を活用し、理解を深めるとよいでしょう。

 

まとめ

言葉が出てこない原因には、発達障がいや聴覚の問題、発達性言語障がいなどが関係している可能性があります。原因を正しく理解し、適切な対策を取ることで、子どもの言語発達をサポートできます。話しやすい環境を整える、言葉の理解を確認するなど、できることから始めることが大切です。早めの対応が、子どもの成長を支える大きな一歩となるでしょう。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

 

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