COLUMNコラム

軽度の自閉症スペクトラムの幼児の困りごととは?サポートについても

運動療育がもたらす効果

自閉症スペクトラム(ASD)とは、発達障がいの一つです。たとえ軽度であっても、さまざまな困りごとを抱えることが多いでしょう。しかし、適切なサポートを行うことで症状を寛解でき、社会生活や学業に適応力を身につけられます。

そこで今回は、自閉症スペクトラムの子どもの困りごととあわせて、サポートについても紹介します。ぜひ参考にしてください。

 

自閉症スペクトラムとは

 

自閉症スペクトラム(ASD)とは、発達障がいの一つです。特定のことに強い興味や関心を持っていたり、こだわりが強かったりする特徴があります。

また、自分の考えや思いを伝えるのも苦手であり、社会生活や学業においてさまざまな困難を抱えることがあるでしょう。しかし、適切な療育や教育を受けることで、社会生活や学業に適応し、自立した生活を送れます。

また、自閉症スペクトラムは、脳機能が発達する段階で成長に偏りが生じることが原因と言われています。生まれながらにして、すでに発症しており、育児や生活環境は関係していません。

 

自閉症スペクトラムの発症率

厚生労働省によると、自閉症スペクトラムは100人に一人いると報告されています。性別では男性が多く、女性の約4倍の発生頻度です。

女性では知的障がいを伴うことが多い傾向ですが、知的障がいや言語の遅れなどの症状が見られない方は、社会的困難の現れが目立たず、障がいに気づかない場合もあります。そのため、周りからのサポートが受けられないといった問題があります。

参考:厚生労働省

 

軽度の自閉症スペクトラムの幼児の悩みごと

 

軽度の自閉症スペクトラムの場合、どのような困りごとがあるのか幼児とママやパパの場合を分けて紹介します。

子ども本人の悩みごと

軽度の自閉症スペクトラムの幼児の困りごとは以下のとおりです。

・友達と一緒に遊べない
・空気が読めない
・学習に遅れがでる
・急な予定変更があると混乱する
・抽象的な指示の理解が苦手
・相手を怒らせてしまいやすい
・マイペース

自閉症スペクトラムの子どもは、相手の気持ちを理解したり空気を読んで発言したりすることが苦手です。そのため、相手を不快にさせてしまうことも多いでしょう。そこで、周りのサポートが必要になります。

例えば、指示を出す際は抽象的ではなく具体的に、スケジュールを作成して予測できる環境を提供する、などが有効な対応です。また、自閉症スペクトラムの子どもは高い割合で感覚過敏の症状が見られることがあります。

感覚過敏とは、周囲の音や光などの刺激に対して過敏な状態です。聞こえない音や光を感じるため注意力が多方面に散ってしまう特徴があるため、日常生活のさまざまな場面で支障がでることがあるでしょう。

感覚過敏の原因は、原始反射であるモロー反射の残存が考えられます。モロー反射は運動によって調えられるので、気軽にLUMOへお問合せください。

 

ママやパパの悩みごと

子どもが自閉症スペクトラムの場合、ママやパパもさまざまな困りごとを抱えてしまうでしょう。

・育児の正解がわからない
・周りに障がいを理解してもらえない
・親の育て方が悪いと言われてしまう
・一つひとつの動作や作業に時間がかかる
・通院や治療などで身体的にも経済的にも負担がかかる

自閉症スペクトラムの子どもの保護者にとって、特性そのものより社会や周囲の理解や対応について困りごとが多いことがわかります。

子どもや保護者を取り巻く周囲の方たちや、社会全体が正しく向き合っていくことが大切と言えるでしょう。

 

子どもが自閉症スペクトラムかも?と感じたら

 

  • 病院を受診する
  • (療育)発達支援を受ける

病院を受診する

子どもに自閉症スペクトラムの疑いが見られたら、かかりつけの病院で診断してもらいましょう。「考えすぎかも…」「受診する必要があるかわからない…」と悩んでいる場合でも受診することをおすすめします。

たとえ発達障がいと診断されなくても、現在の発達状況がわかるからです。その次にとるべき行動も見えてくるはずです。自閉症スペクトラムは早めのサポートにより症状が寛解する可能性もあるため、早めに受診するとよいでしょう。

 

(療育)発達支援を受ける

療育とは、障がいのある子どもに対する支援のことです。主に以下のメリットがあります。

・コミュニケーション・社会性のスキルが身に付く
身体機能・運動能力が向上する
・感覚や感情のコントロールができるようになる
・学習や生活スキルが身に付く
・多くの成功体験が積める

療育は子どもの将来に大きく関わる重要な支援と言えるでしょう。発達が気になる場合は早めに専門機関を受診し、療育の検討をおすすめします。

 

まとめ

今回は、軽度の自閉症スペクトラムの幼児の困りごとについて解説しました。自閉症スペクトラムの子どもは、相手の気持ちを理解したり空気を読んで発言したりすることが苦手です。

相手を不快にさせたり、怒らせてしまったりすることも多いでしょう。そのため、周りの理解とサポートが不可欠です。

子どものニーズに合わせた対応を心がけ、自信を持って成長できる環境を作ってあげてください。医師や専門家と連携しながら最適なサポート策を見つけましょう。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。

原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

 

TOPお知らせ一覧軽度の自閉症スペクトラムの幼児の困りごととは?サポートについても

まずは無料体験!