コラム

カラダに触られるのが苦手な人の心理とは?

運動療育がもたらす効果

カラダに触れられることが苦手な人は少なくありません。単なる個性の問題と思われがちですが、その背景には心理的要因や生理的な特性が関係していることがあります。

本記事では、触れられることに苦手意識を持つ人の心理的要因や、触覚過敏の可能性、さらに日常生活で実践できる対策について詳しく解説していきます。

 

カラダに触られるのが苦手な人の心理

 

カラダに触られることに抵抗を感じる人は少なくありません。その背景には、心理的要因や生理的要因が関係しています。まず、皮膚の感受性が高い人は、触れられるとくすぐったさを感じやすいです。特に若年層に多く、赤ちゃんが触られると笑うのはそのためです。年齢とともに皮膚が厚くなり、刺激に対する感覚が鈍くなることでくすぐったさも軽減されます。

また、対人関係に緊張しやすい人も触れられることをストレスと感じる傾向があります。スキンシップは親愛の表現ですが、それを不快に思う人も少なくありません。これは、パーソナルスペースを侵害されたと感じることが理由の一つです。

過去のトラウマも影響を与えます。幼少期に愛情を十分に受けられなかったり、身体的・精神的な侵害を受けたりした経験があると、他者との接触に不安を抱くことがあります。そのため、たとえ好意的な接触であっても抵抗を感じてしまうのです。

 

カラダに触られるのが苦手な人は、触覚過敏の可能性も

触れられることに強い抵抗を感じる場合、触覚過敏の可能性があります。触覚過敏とは感覚過敏の一つであり、皮膚が通常よりも敏感になり、わずかな刺激でも強い痛みや不快感を覚える状態のことです。

例えば、衣服のタグがチクチクして耐えられない、特定の素材の服を着ると違和感がある、マスクや帽子の着用が苦痛に感じるといった症状が挙げられます。こうした症状は個人差があり、軽度から重度までさまざまな程度があります。

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感覚過敏と発達障がいとの関連性

自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)の人には、触覚過敏の人が多いことが知られています。ただし、発達障がいすべての人に感覚過敏があるわけではなく、逆に感覚過敏があるからといって発達障がいがあるとは限りません。そのため、触覚過敏が疑われる場合は、専門機関に相談しながら対策を考えることが重要です。

 

触覚過敏への3つの対策

自分でできるケアを取り入れる

触覚過敏の人にとって、他者からの接触がストレスになることがあります。例えば、歯磨きや爪切り、髪を洗うといった行為が苦手な場合は、自分自身でおこなうことで過敏な反応を軽減できます。

人からくすぐられると敏感に感じるのに、自分でくすぐっても何も感じないのと同様に、自分でコントロールすることでストレスが軽減されることがあります。作業を自分でおこなう際には、事前に手順を明確にしておくと取り組みやすくなります。手順書やイラストを活用することで、スムーズに進められるでしょう。

 

落ち着く触感のアイテムを持つ

触覚過敏の対策として、自分にとって心地よい触感のグッズを持つことも有効です。例えば、柔らかい布やタオルを持っておくことで、不快な刺激を軽減し、安心感を得られます。

また、好きな質感のものを意識的に活用することで、触覚に対する抵抗を和らげることができます。特に、ストレスを感じた際にリラックスできる素材のアイテムを持ち歩くと、日常生活が快適になります。

 

快適な衣類を選ぶ

触覚過敏の人の中には、特定の素材や縫い目、タグなどが苦手な場合があります。以下の対策を試してみるとよいでしょう。

・衣服のタグは切り取る
・柔らかく、伸縮性のある素材の服を選ぶ
・洋服を購入する際に事前に試着する
・シームレスソックス(縫い目の凹凸がない靴下)を試す など

触覚過敏の場合、着るものの選び方次第で快適に過ごせることがあります。日常的に負担を感じる場合は、特定のブランドや専門的な衣類を活用するのも一つの方法です。

 

まとめ

触覚過敏は日常生活に影響を与える感覚の問題ですが、対策を工夫することで快適に過ごすことが可能です。触れられることに抵抗がある人は、心理的な要因だけでなく、触覚過敏の可能性も考慮する必要があります。触覚過敏が発達障がいと関連することは多いですが、必ずしも全員に当てはまるわけではありません。自分自身の特性を理解し、適切な対策を講じることで、ストレスを軽減しながら快適に生活できます。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

 

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