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子どもが片付けられない理由は?発達障がいとの関連性について解説

運動療育がもたらす効果

子どもが片付けを苦手とするのは、単なる「面倒だから」という理由だけではありません。集中力が続かない、片付け方がわからない、見通しが立たないといった背景が関係している場合もあります。また、発達障がいの特性が影響していることも考えられるでしょう。

本記事では、子どもが片付けられない理由や発達障がいとの関連性について詳しく解説し、片付けを促すための具体的な接し方を紹介します。

 

子どもが片付けられない3つの理由

 

子どもが片付けを苦手としている場合、その理由はさまざまです。子どもが片付けられない主な理由を3つ紹介します。

片付けに集中できない

片付けの最中に他のものに興味を引かれてしまい、気がつけば片付けが中断されていることがあります。このような場合、集中力の維持が難しいことが原因かもしれません。

特に発達障がいの子どもは、一つの作業を続けることが難しい傾向が見られます。一方で、特定の遊びや物事には夢中になりすぎて切り替えが難しいという特性もあります。遊びの途中で片付けを始めたものの、途中で興味が逸れてしまうことも多いのです。

このような背景を理解したうえで、適切なアプローチが求められます。

 

片付け方がわからない

子どもの片付けが進まない場合、片付け方や物の置き場所を理解していない可能性があります。片付け方がわからない状況では、具体的な指示が必要です。

曖昧な表現で指示されると、どこに何をしまうのかがわからず混乱する場合があります。また、指示がその都度異なると、一貫性のなさからさらに困惑することもあるでしょう。片付け方がわからない場合は大人が具体的に説明し、明確なルールを作ることが大切です。

 

片付けあとの流れが見えていない

片付けのあとに何が起きるかわからないと、不安や不満が原因で片付けが進まないことがあります。例えば「片付けたら楽しい時間が終わってしまう」「片付けの先にどんな予定があるのかわからない」など理由で、子どもが消極的になる場合も考えられます。

見通しが立たない状況では、子どもにとって片付けは無意味に感じてしまうのです。片付けのあとに楽しい活動を提示したり、スケジュールを明確にすることで、安心感を与えられます。

 

片付けられないことと発達障がいの関連性について

片付けられない理由にはさまざまな背景がありますが、発達障がいの特性が関係している場合もあります。特にADHD(注意欠如・多動症)では、注意力の不足や行動の切り替えの難しさから、片付けが苦手な子どもも珍しくありません。

一方で、発達障がいではない場合でも片付けられないことはあります。家庭環境やママやパパの指示の仕方、物の置き場所がわかりづらいなど、環境的な要因が影響している可能性も考えられるでしょう。

そのため、子どもが片付けられないと悩んだ際にはまず理由を丁寧に観察し、一つずつ問題を明らかにしていくことが重要です。

 

【1歳・2 歳・3歳・4歳・5歳】子供の発達障がいのチェックリストを年齢別に紹介

 

片付けられない子どもへの接し方

片付ける方法と場所を具体的に示す

子どもが片付け方がわからない場合には、曖昧な指示ではなく具体的な場所や方法を伝えるようにしましょう。例えば「ここに置いて」のような曖昧な表現ではなく「棚の左側の上段に本を並べてね」のような詳細な指示のほうが子どもにとってはわかりやすい場合があります。

また、子どもが混乱しないよう片付けるルールや手順を絵や写真で見える化するのも効果的です。視覚的にわかりやすい環境を整えることで、子ども自身が積極的に片付けに取り組むきっかけ作りになります。

 

片付けに対するハードルを下げる

片付けが嫌だと思っている子どもには、ハードルを少しずつ下げる工夫が必要です。片付けが「面倒」「つまらない」と感じられると、最初の一歩がどうしても踏み出せなくなります。そのため、段階的に片付けを進められる環境を整えるのが効果的です。

例えば、最初はママやパパが子どもと一緒に片付けを始め、どのように片付けるかを見せます。そのあと簡単な部分だけを子どもに任せてみましょう。子どもが片付けを終えたら「よくできたね」「ここが上手だったね」と具体的に褒め、成功体験を積ませることが大切です。

また、片付け自体を楽しいものにする工夫も効果的です。親子で競争しながら片付ける、好きな音楽を流して明るい雰囲気を作る、などの工夫により片付けを「楽しい」「やってみたい」と思えるきっかけが生まれます。

 

片付け後の行動をイメージさせる

見通しが立たないと片付けに取りかかれない子どもには、片付け後の予定を具体的に伝えるのが効果的です例えば「片付けが終わったら一緒に公園に行こうね」など、片付けの先に楽しい予定を用意しておくとよいでしょう。

また、やるべきことをリストやイラストで可視化すると、子どもが自分で次に何をすべきかを理解しやすくなります。安心感を持って片付けに取り組めるよう、スケジュールを工夫しましょう。

 

まとめ

子どもが片付けられない理由は、集中力の欠如や片付け方の理解不足、片付け後の見通しが立たないといった多様な背景が影響している可能性があります。片付けを促すには、明確な指示を出し、視覚的な支援を取り入れることが効果的です。また、片付けのハードルを下げたり楽しい要素を加えたり、子どもが前向きに取り組めるようサポートしましょう。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

 

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