COLUMNコラム

一つのことに集中すると周りが見えなくなる過集中の原因は?改善方法を紹介

運動療育がもたらす効果

「子どもが一つのことに集中すると周りが見えなくなる…」このように悩んでいるママやパパもいるのではないでしょうか。一つのことに集中すると周りが見えなくなるのは、過集中が原因です。

本記事では、一つのことに集中すると周りが見えなくなる過集中の原因はと改善方法を解説します。

 

一つのことに集中すると周りが見えなくなる「過集中」とは?

 

過集中とは、一つの活動や興味に非常に強く集中することで、そのほかの事柄への注意が大幅に低下する状態のことです。このような状態では、周囲の出来事に気づかないことが多く、ほかの活動や対人関係がおろそかになることがあります。

以下の観点からさらに詳しく見ていきましょう。

  • 過集中の特徴
  • 過集中の例
  • 過集中の長所

過集中の特徴

過集中の主な特徴は次のとおりです。

・特定の興味や活動に対する強い没入
・周囲の変化に気づかない
・タスクの切り替えが困難
・時間管理の問題

過集中は、一つの活動や興味がある対象に深く没入し、ほかのことすべてを忘れるほど集中します。集中している以外のことに気を配るのが難しく、周囲が話しかけても気づかないことも多いでしょう。また、一度集中すると、ほかのタスクに切り替えることも困難です。時間の感覚を失い、約束事やほかの活動を忘れることもあります。

 

過集中の例

どのような状況で過集中になりやすいのか、以下に例を挙げます。

・テレビやゲームに夢中になり食事や睡眠など重要な活動を怠る
・一つの教科に過度に時間をかけてしまい、他の教科が疎かになる
・調べものに熱中してしまい課題に戻れなくなる など

これらの状況は、子どもたちの学習や日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があるでしょう。適切な時間管理や活動のバランスをサポートすることが大切です。

過集中の長所

子どもの過集中の長所として、特定のタスクや活動に対して非常に高い集中力を発揮する能力が挙げられます。この高い集中力は、興味を持つ分野で特に発揮されます。

例えば、音楽やスポーツにおいてこの集中力を活かすことで、練習や演奏に没頭し、技術の向上を促進し、より速く成果や成長に期待できます。このように、過集中は子どもが自らの興味や才能を深め、技術を磨く手助けとなる可能性を秘めています。

 

一つのことに集中すると周りが見えなくなる「過集中」の原因

 

ここでは、一つのことに集中すると周りが見えなくなる「過集中」の原因について解説します。

ADHD(注意欠如・多動症)の可能性

過集中は、特にADHD(注意欠如・多動性)に見られる特徴の一つです。ADHDは発達障がいの一種で、主に不注意・多動性・衝動性の3つの症状が特徴です。これらの症状は幼少期から現れ、成長しても持続することがほとんどです。

ADHD(注意欠如・多動​​症)の過集中以外に見られる症状

注意欠如の症状

・詳細に注意を払うのが難しい
・簡単なミスを犯しやすい
・指示に従うのが難しい
・会話を続けるのが難しい
・物忘れが多い など

多動性の症状

・じっと座っていられない
・常に動き回ったりそわそわしたりする
・話しすぎてしまう
・順番を待つのが難しい
・他人の話を遮る など

衝動性の症状

・考えずに思いついたことを言ったり実行したりする
・結果を考えて行動しない
・気分のむらがある など

 

過集中の改善方法

過集中の改善方法として、次の4つの方法を紹介します。

  • スケジュールを活用する
  • アラームとリマインダーを活用する
  • やさしく気づかせる
  • 専門機関へ相談する

スケジュールを活用する

日々のスケジュールを明確にし、重要なタスクや休憩時間を計画に含めることで、時間の管理がしやすくなります。スケジュールを使ってタスクの優先順位を設定し、適切な休憩を挟むことが大切です​ 。

アラームとリマインダーを活用する

アラームやリマインダーは、特に集中している活動を一定時間後に終了させるために設定しましょう。特定の活動に過度に時間を費やしすぎるのを防ぎ、ほかのタスクに移るきっかけ作りになります。

また、視覚的なタイマーやアラームを使用して、活動ごとに特定の時間枠を割り当てることも有効です​。

やさしく気づかせる

スケジュールの活用やアラームを使用しても効果がない場合は、ママやパパがやさしく気づかせてあげましょう。ルールに従わせるという姿勢ではなく、一緒に考えたルールを再確認するとよいでしょう。また、少しずつ集中力をコントロールできるよう声をかけてあげるとよいでしょう。

うまく切り替えができたらほめて、できなくても叱らないことが大切です。

専門機関へ相談する

過集中になりやすい子どもに対して、ママやパパがその特性を理解し、適切なサポートを提供することが大切です。過集中の原因がADHDの場合、ほかにもはさまざまな困りごとを抱えていることも多いでしょう。

早期の療育は、子どもたちの潜在能力を最大限に活かし、将来的な問題を予防します。ストレスや困難なく自然体で生活するために、療育は欠かせない要素と言えます。過集中のお悩みはもちろん、ADHDの困りごとについてはぜひLUMOへご相談ください。

 

まとめ

 

本記事では、一つのことに集中すると周りが見えなくなる「過集中」について解説しました。過集中の状態になってしまうと周囲の出来事に気づかないことが多く、ほかの活動を忘れたり、対人関係がおろそかになったり、さまざまな困りごとを抱えてしまうことがあります。

過集中はADHD(注意欠如・多動性)に見られる特徴の一つでもあるため、その特性を理解し、適切なサポートを提供することが大切です。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。

原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

 

TOPお知らせ一覧一つのことに集中すると周りが見えなくなる過集中の原因は?改善方法を紹介

まずは無料体験!