COLUMNコラム
常同行動とは?ストレスとの関係・やめさせる方法を紹介
「常同行動とは?」
「常同行動をやめさせる方法が知りたい…」このような疑問や悩みを抱えているママやパパもいるのではないでしょうか。
常同行動とは、周りから見ると意味がわからない行動を繰り返すことです。体をゆすったり、手を叩いたりする行動が挙げられます。中には、生活に支障をきたすこともあるでしょう。
そこで今回は、常同行動をやめさせる方法と相談先について紹介します。子どもの常同行動で悩んでいるママやパパは、ぜひ参考にしてください。
常同行動とは
常同行動とは、周りから見ると意味がわからない行動を繰り返すことです。次のような行動が挙げられます。
・体をゆする
・手を叩く
・手をひらひらさせる
・同じ場所をうろうろする
・無意識的に頭を振る
・爪を噛む
常同行動は3歳までに現れることが多く、自閉症や知的障がい、統合失調症などの発達障がいや精神疾患の症状として現れることがあります。また、ストレスや不安感によって引き起こされることもあります。
常同行動の2つのタイプ
常同行動には、次の2つのタイプがあるとされています。
- 刺激求める行動
- 回避行動
刺激求める行動
ひとつ目は、何かしらの刺激を求めておこなう行動です。例えば、自分の体をつねって痛みを感じたり、物を叩いて音を出したりといった常同行動によって刺激を得ようとすることがあります。
回避行動
回避行動とは、何かしらの刺激を避けるためにおこなう行動です。例えば、同じ場所をうろうろする行動は、不安やストレスを感じたときによく見られます。このような行動は、不安やストレスの原因となる刺激から逃れるためにおこなわれると考えられています。
常同行動をやめさせる(軽減させる)方法
常同行動をやめさせる方法は次のとおりです。
- 環境を調整する
- 行動を代替えする
- 行動を記録する
環境を調整する
刺激求める行動の場合は、刺激となる環境を調整することで行動を軽減できます。例えば、静かな場所で過ごしたり、光や音などの刺激をできるだけ避けるとよいでしょう。
行動を代替えする
行動を減らすことが難しい場合は、行動の代替を検討しましょう。例えば、体をゆする代わりにボールを転がして行動を置き換えることで、常同行動を軽減できることもあります。
行動を記録する
常同行動をするタイミングや頻度を記録することで、常同行動のパターンを把握できます。パターンを把握することで、対策を立てやすくなるでしょう。
常同行動の相談先
子どもの常同行動が気になったら、以下の相談先へ相談するとよいでしょう。
- 市町村保健センター
- 子ども家庭支援センター
- 児童相談所
- 児童発達センター
市町村保健センター
市町村保健センターは、市町村の保健所です。子どもの健康に関する相談や指導、予防接種や母子保健など、子どもの健康と福祉を総合的に支援する役割を担っています。市区町村のホームページなどに保健センターの一覧が掲載されていることがあるので、ご活用ください。
子ども家庭支援センター
子ども家庭支援センターは、市町村が設置する18歳未満の子ども関する相談支援機関です。子どもの養育や発達に関する相談、子育て支援事業の実施や児童虐待の予防や対応など、子どもとその家庭の総合的な支援を担っています。
児童相談所
児童相談所は、都道府県が設置する児童福祉法に基づく行政機関です。児童虐待や児童の権利の侵害に関する通告・相談の受付や調査、児童の保護や家庭環境の改善の支援など、子どもの権利を守るための支援を担っています。本人や家族、学校など、さまざまな方から相談を受けつけています。
児童発達センター
児童発達センターは、市町村が設置する児童発達支援事業をおこなう機関です。発達障がいのある児童の日常生活や社会生活に必要な能力の向上を図るための支援や、保護者への支援など、子どもの発達を支援する役割を担っています。
LUMOでは、さまざまなお悩みに運動でアプローチします。常同行動についてもぜひご相談ください。
まとめ
今回は、子どもの常同行動について解説しました。常同行動とは、外から見ると意図がわからない、繰り返しおこなわれる行動のことです。発達障がいの症状や、ストレスや不安感によって引き起こされることがあります。
常同行動をやめさせる方法として、次の3つが効果的です。
・環境を調整する
・行動を代替する
・行動を記録する
成長と共に見られなくなることはありますが、何歳になっても続いたり、生活に支障をきたしたりしている場合は、支援機関に相談することも検討してみましょう。
子どものニーズに合わせた対応を心がけ、自信を持って成長できる環境を作ってあげてください。医師や専門家と連携しながら最適なサポート策を見つけましょう。
LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。
原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。