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父親・母親が発達障がいである場合の特徴を紹介!遺伝についても

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「母親や父親が発達障がいである場合どのような特徴がある?」
「発達障がいは子どもに遺伝する?」
このような疑問や悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。

この記事を読むことで、以下の内容についてわかります。

  • 母親や父親が発達障がいである場合の特徴
  • 発達障がいの遺伝

詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

発達障がいとは

発達障がいとは、生まれつき脳の発達の違いにより日常生活に困難がある状態です。感じ方や考え方、表現の仕方に特徴があります。

発達障がいには、以下の4種類があります。

・自閉スペクトラム症(ASD)
・注意欠陥・多動性障がい(ADHD)
・学習障がい(LD)
・発達性協調運動障がい(DCD)

発達障がいは生まれつきの特性であるため、親の育て方やしつけ方は関係ありません。原因を追及するよりも、今後の関わり方に目を向けることが大切です。発達障がいの特性そのものを完全になくすことは困難ですが、周囲が適切な対応をしたり、子ども自身が社会的能力を身につけたりすることにより、日常生活をスムーズに送れるようになります。

 

母親や父親が発達障がいである場合の特徴

父親・母親が発達障がいの場合、日常ではどのような特徴が見られるか解説します。

 

  • ADHDの場合
  • 自閉スペクトラム症の場合

ADHDの場合

注意欠陥・多動性障がいは、不注意、多動・衝動性の2つが特徴です。

母親や父親がADHDの場合は以下の特徴があります。

・すぐに怒る
・部屋が片付けられない
・整理整頓ができない
・約束や期限を守れない
・忘れっぽい

大人のADHDの場合は多動性の症状が出現することは少なく、比較的症状は落ち着いていることがほとんどです。日常生活に大きな支障は少なく、子どもからすると「せっかちで片付けが苦手な母親」「少し怒りっぽい父親」のような感覚かもしれません。

自閉スペクトラム症の場合

自閉スペクトラム症の特性は、コミュニケーションが苦手、特定のものに強い興味やこだわりがある、同じ行動を繰り返すなどが挙げられます。

母親や父親が自閉スペクトラム症の場合は、以下の特徴があります。

・子どもが異なる意見をすると否定する
・自分のこだわりを押し付ける
・話し合いが苦手
・「ほどほど」という曖昧さが分からず極端な選択になりがち
・外で見せる顔と家庭での顔が違う

母親や父親が自閉スペクトラム症の場合、親子関係が深刻化しやすいかもしれません。コミュニケーションの課題やこだわりの強さ、他人への関心のなさが問題の中心になりやすいからです。例えば、子どもが母親や父親と異なる意見を話しても、強いこだわりから否定してしまうことが多いでしょう。ただし、必ずしも親子関係の問題が生じるわけではありません。

発達障がいの程度に加えて、性格やこれまでの育ち方も影響するため、日常生活へどの程度支障があるかは個人差が大きいといえます。

 

父親・母親が発達障がいだと子どもに遺伝する?

発達障がいに遺伝的な要因は関係します。一卵性双生児では一人が発達障がいの場合、70%程度の割合でもう一人も発達障がいと報告されています。通常の兄弟姉妹では20%程度です。ただし、発達障がいに関係する遺伝子は非常に多く、ひとつや二つの遺伝子で決まるものではありません。どのような人でもそうした遺伝子を少しは持っている可能性は高いといえます。したがって、発達障がいの特性とは「あるかないか」より「強いか弱いか」の個人差に過ぎないともいえるでしょう。

参考:NHK健康ch

 

まとめ母親や父親が自閉スペクトラム症の場合は親子関係が深刻化することも

 

今回は、母親や父親が発達障がいの場合、どのような特徴が見られるのかについて解説しました。

ADHDの場合

・すぐに怒る
・部屋が片付けられない
・整理整頓ができない
・約束や期限を守れない
・忘れっぽい

自閉スペクトラム症の場合

・子どもが異なる意見をすると否定する
・自分のこだわりを押し付ける
・話し合いが苦手
・「ほどほど」という曖昧さが分からず極端な選択になりがち
・外で見せる顔と家庭での顔が違う

ADHDの場合は比較的症状は落ち着いていること多いのに対し、コミュニケーションの課題やこだわりの強さ、他人への関心のなさが問題になり、自閉スペクトラム症の場合は親子関係が深刻化しやすいかもしれません。

親子関係がつらいと子どもが感じたら、自分の本心と向き合い、親と適切な距離を保つことが大切です。

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