コラム
場面緘黙症の特徴とは?発達障がいとの関連性についても
「場面緘黙症とは?」
「発達障がいと関連性はある?」
今回はこういった悩みや疑問を解決していきます。本記事では以下の内容についてわかります。
場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)とは、特定の状況で話せなくなる特徴のことです。詳しい特徴や、発達障がいとの関連性についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
場面緘黙症とは

場面緘黙症について、以下の内容を見ていきましょう。
- 場面緘黙症の特徴
- 場面緘黙症の症状がみられたら
- 場面緘黙症の主な4つの治改善方法
場面緘黙症の特徴
場面緘黙症は、特定の状況で話せなくなる特徴のことです。具体的には、学校や幼稚園・保育園、知らない人が多い場所で症状が現れるといわれています。
場面緘黙症の原因は完全にはわかっていませんが、脳の機能的な異常や遺伝的な要因が関係していると考えられています。話すことを恐れるのではなく、話せない状態に陥ってしまうのです。
場面緘黙症の症状は人によって異なりますが、一般的には以下のような症状が見られるといわれています。
場面緘黙症の症状例
- 特定の状況で話せなくなる
- 発作を起こす
- 学校や幼稚園・保育園に行きたがらない
- 友達と遊ばなくなる
- 一人で過ごすことが多くなる
子どもの場合、特に小学校や中学校などの学校生活において、場面緘黙症が大きな影響を及ぼすことがあります。周りの理解や配慮があれば、このような悩みは少しずつ減少していきますが、まわりの生徒たちはもちろん、教師でさえ場面緘黙症に対する理解が十分できていないこともあるでしょう。
場面緘黙症を抱える子どもたちは、友だちから「遊ぼう」と誘われても、「いいよ」という簡単な一言も出てこないというつらい思いをしています。
場面緘黙症の疑いが少しでも見られたら、園や学校の先生に相談し、子どもの様子を詳しく聞いておきましょう。
場面緘黙症の症状がみられたら
場面緘黙症の疑いが見られたら以下へ相談しましょう。
ここへ相談しよう
- 通っている園、または学校の先生
- スクールカウンセラー
- かかりつけの小児科
場面緘黙症は、早期にサポートを開始することで症状が改善できるといわれています。早めに相談しましょう。
場面緘黙症と発達障がいの関連性

ここでは、場面緘黙症と発達障がいについて解説します。
- 場面緘黙症と発達障がい
- 発達障がいと原始反射の関係性
場面緘黙症は、発達障がい者支援法の対象です。場面緘黙症を抱える人々の中には、自閉症スペクトラム障がい(ASD)などの発達障がいが原因で引き起こされていることが多いといわれています。さらに場面緘黙症は、発達障がいと併発しやすい傾向があるため、それらを考慮した適切なサポートが必要です。
併発しやすい発達障がいとして、自閉症スペクトラム障がいの他に、コミュニケーション障がいや発達性協調運動障がい、軽度の精神発達遅延などが挙げられます。場面緘黙症=発達省障がいではありませんが、発達障がいが原因で引き起こされていることも考えられるため、やはり早めの相談をおすすめします。
参考:大阪メンタルクリニック
発達障がいと原始反射の関係性
発達障がいやグレーゾーンの子どもたちは、原始反射を調えることが重要です。なぜなら、発達障がいの子どもたちは原始反射が残っているケースが多いとされているからです。
原始反射は生後期に出現する生物学的な反射で、一般的には成長とともに自然になくなっていきます。原始反射が残っていると学習や運動能力、社会生活にも影響が及ぶ可能性があります。
子どもたちの成長と発達をサポートするために、原始反射を調えることは重要な要素といえるでしょう。
まとめ:場面緘黙症は早期のサポートを

場面緘黙症は、早めのサポートにより症状が改善できるといわれています。放置しておくと症状は悪化し、本人はつらい思いをしてしまうため、症状が見られたらすぐに園や学校の先生、かかりつけの小児科などに相談しましょう。
子どものニーズに合わせた対応を心がけ、自信を持って成長できる環境を作ってあげてください。医師や専門家と連携しながら最適なサポート策を見つけましょう。
LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。
原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。