COLUMNコラム
4歳児の発達障がい・グレーゾーンの特徴を紹介
「4歳児の発達障がい・グレーゾーンの特徴が知りたい」
「発達障がいと診断されたらどうしたらいい?」
今回はこういった悩みや疑問を解決していきます。本記事では以下の内容についてわかります。
- 4歳児の発達障がいの特徴
- 発達障がいと診断されたら4歳からはじめられること
発達障がいによる特性のあらわれ方は人それぞれです。発達障がい・グレーゾーンの特徴、発達障がいと診断されたら4歳からはじめられることについて詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
発達障がいとは
発達障がいとは、脳のはたらき方に個性が強く、物事のとらえ方や行動の仕方に違いがあるため、日常生活に困難がある状態を指します。しつけや育て方の問題ではなく、脳の機能の偏りが原因です。診断名が同じでも特性のあらわれ方は人それぞれで、複数の障がいの診断基準に該当することも少なくありません。また、年齢・発達段階によって同じ子どもでも異なった診断がされる場合もあります。
発達障がいは特性そのものを完全になくすことは困難ですが、周囲の対応を変えることや、子ども自身が社会的なスキルを習得することにより、日常生活をスムーズに送ることが可能です。発達障がいの理解と適切なサポートにより、個々の可能性を最大限に引き出し、充実した生活を送れるよう支援することが重要です。
参考:滋賀医学大学
4歳児の発達障がい・グレーゾーンの特徴
4歳児の発達障がいについて以下の内容を解説します。
- チェックリスト
- 発達障がいが疑われたら
- 発達障がいと原始反射の残存
チェックリスト
- 落ち着きがない
- 話を聞いていられない
- 会話が一方通行
- 片付けが苦手
- 癇癪を起こしたりパニックに陥ったりすることがある
- こだわりが強い
- 友達とすぐ喧嘩になりやすい
※個人差もありますので参考程度にお考えください。
発達障がいが疑われたら
発達障がいが疑われたら知能検査は受けておいたほうがよいでしょう。たとえ発達障がいでない場合でも、子どもの現在の発達状況がわかるからです。4歳児の場合は成長に個人差が大きいため、発達障がいと診断されることもあれば、グレーゾーンとされることもあるでしょう。どちらにしても知能検査を受けることで現在の状況がわかるため、知能検査は受けるべきといえるでしょう。次にとるべき行動も見えてくるはずです。
発達障がいと原始反射の残存
生後期に出現する本能的に備わっている能力を「原始反射」といいます。原始反射は、成長とともに自然に消失していきますが、発達障がいのある子どもたちは原始反射が残っているケースが多いとされています。
原始反射が残っていると、本能で行動を取ってしまったり、自分自身をコントロールすることが困難だったり、学力や運動能力、社会生活にも影響がでる可能性があるといわれています。子どもの成長と発達のサポートのために、原始反射を調えることは重要な要素といえるでしょう。
発達障がい・グレーゾーンと診断されたら4歳からはじめられること
ここでは、発達障がいの特性へのアプローチとして有効な「療育」について解説します。
- 療育とは
- 療育のメリット
- 療育を受けるためには
療育とは
療育とは、障がいのある子どもに対する支援のことです。専門家が子どもの特性に合わせたアプローチをおこない、自立した生活が送れるように支援します。
支援では、子どもの個性を大切にしながら、生活の質の向上が主な目的といえるでしょう。また、療育は発達支援とも呼ばれ、発達障がいや、グレーゾーンの子どもにもおこなわれます。療育は初心者でもわかりやすい形で子どもの成長と発達をサポートする重要な取り組みです。
療育は、児童発達支援や放課後等デイサービスなどの障がい児通所支援でおこなわれます。
療育のメリット
療育を受けるメリットは多く、主に以下が挙げられます。
- 専門的なサポートを受けられる
- 苦手を克服できる
- 成長のきっかけとなる
専門的なサポートを受けられる
苦手を克服できる
療育を受けることで、子どもが苦手とすることを克服する手助けができます。療育の場では子どもをありのまま認めてもらえ、自己肯定感が高まるでしょう。
成長のきっかけとなる
療育を受けることで、子どもの良さを伸ばすための適切なはたらきかけや関わり方を学べます。療育を通じて、子どもの成長を促せるでしょう。
療育を受けるためには
療育を受けるためには、「受給者証」の取得が必要です。市区町村の自治体が交付し、療育などの福祉サービスを受ける際に利用されます。受給者証の取得により療育の利用金額を支援してもらえるため、基本的に自己負担額は1割で済みます。
受給者証には「通所受給者証」と「入所受給者証」の2種類があるため、それぞれ対応する施設を利用するために申請が必要です。自治体によって申請方法や必要な書類が異なるため、事前に確認して必要な書類を用意しましょう。
まとめ:発達障がいの特性へのアプローチには「療育」が有効
療育は障がいのある子どもやその可能性がある子どもに対して、一人ひとりの特性や発達状況に合わせて、苦手の解決と将来の自立と社会参加を促すための支援です。早期に療育を受けることで子どもがより多くのことを学び、自立して生活できるようになる可能性が高くなるでしょう。
子どものニーズに合わせた対応を心がけ、自信を持って成長できる環境を作ってあげてください。医師や専門家と連携しながら最適なサポート策を見つけましょう。
LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。
原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。