COLUMNコラム
限局性学習症とは?支援方法についても紹介
「限局性学習症とは?」
「限局性学習症の子どもの支援方法は?」
今回はこういった悩みや疑問を解決していきます。本記事では以下の内容についてわかります。
- 限局性学習症の子どもの特徴
- 限局性学習症の子どもの支援方法
限局性学習症とは、知的障がいや視覚障がいなどの明らかな原因がないにもかかわらず、読み書きや計算が極端に苦手な状態です。詳しい特徴や支援方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
子どもの限局性学習症とは
限局性学習症は、読み書き能力や計算力などの算数機能に関する特異的な発達障がいの一種です。以下3つに分類されます。
- 算数障がい
- 書字障がい
- 読字障がい
算数障がい
算数障がいの場合は主に以下の特徴が見られます。
算数障がいの特徴
- 数字の読み書きが苦手
- 数の概念や数の量的把握が苦手
- 計算での繰り上がりや繰り下がりの理解が困難
- 文章題を解くことが苦手
- アナログ時計の時刻が読めない
- 図形・表・グラフを理解することが困難
算数障がいは、幼児期から発症することが多いですが、小学校高学年や中学校で初めて発見されることもあります。
算数障がいの子どもは、知能的には普通または平均以上の能力を持っていることがほとんどです。しかし、学習に困難を抱えているため、周囲の理解と支援が重要です。
参考:とちぎっこ発達クリニック
書字障がい
書字障がいの場合は主に以下の特徴が見られます。
書字障がいの特徴
- 誤った文字を書く
- 文字の左右(へんとつくり)を逆に書いてしまう
- 単語が書けない(誤った文字が混じる )
- 単純な文章しか書けない
- 文法的な誤りが多い
- 作文を書くことが困難
書字障がいの子どもは、他の子どもと同じように学ぶことが難しい場合がありますが、適切な支援を受けることで、学習や生活に必要な能力を身につけられるでしょう。
参考:とちぎっこ発達クリニック
読字障がい
読字障がいの場合は主に以下の特徴が見られます。
読字障がいの特徴
- 文字の発音が困難
- 文章を読むのが遅い
- 単語を読み誤る
- 促音・拗音の発音が困難
- 形の似ている字を間違える
- 文字や単語をとばして読む
- 文章の理解が困難
読字障がいの子どもは、周囲の理解と支援が大切です。読字障がいについて理解し、子どものペースに合わせて学習を進めていきましょう。
限局性学習症の診断
子どもに限局性学習症の疑いが見られたらまずは地域の相談機関へ相談しましょう。
相談できる場所は以下のとおりです。
ここへ相談しよう
- かかりつけの小児科
- 保健センター
- 子育て支援センター
- 児童相談センター
- 児童発達支援センター
- 自治体ごとの窓口
場所によっては対応がむずかしい場合もあるので、事前に確認しておくと安心でしょう。
限局性学習症はサポートが重要!
限局性学習症はサポートが重要です。それぞれ解説します。
- 読字障がいの場合
- 書字障がいの場合
- 算数障がいの場合
読字障がいの場合
読字障がいの場合は、文字を読みやすくするための工夫が必要です。たとえば、文字を大きくしたり、本人が読みやすいフォントにしたりすることで改善されることもあります。また、蛍光ペンを使って重要な部分に色をつけることで、情報の整理と把握がしやすくなるともいわれています。
これらの工夫により、文章を読む際の困難さを軽減し、学習のサポートとなるでしょう。
書字障がいの場合
書くことを苦手とする場合、単に漢字を覚えさせるのではなく、「へん」や「つくり」に分解し、それぞれの意味を教えるとよいでしょう。それぞれの意味を理解することで、漢字をより理解しやすくなります。また、足し算のようにパーツを組み合わせて漢字を作るゲームも有効です。
楽しく漢字を学ぶことで漢字への苦手意識がうすれ、より効果的な学習が期待できるでしょう。
算数障がいの場合
算数障がいの場合、位ごとに文字の色を変えることが有効です。算数障がいのある子どもは、2桁以上の計算をする際に、無意識に位を入れ替えてしまうことがあり、これが混乱を招く原因になります。
具体的な方法は、たとえば一の位を赤で書き、十の位を青で書くといったルールを設けることで、「赤は赤と足す」、「青は青と足す」という認識が生まれ、計算がよりスムーズになります。
まとめ:子どものニーズに合った学び方をみつけよう
限局性学習症はサポートが重要ですが、子どもによって有効な支援方法は人それぞれです。適切な学び方を見つけることで、学習意欲が向上し、より効果的な学習が期待できるでしょう。
子どものニーズに合わせた対応を心がけ、自信を持って成長できる環境を作ってあげてください。医師や専門家と連携しながら最適なサポート策を見つけましょう。
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