COLUMNコラム
ディスグラフィア(書字障がい)の特徴とは?診断されたらするべきこと
「ディスグラフィアについて詳しく知りたい…」
「ディスグラフィアと診断されたらどうしたらいい?」
今回はこういった悩みや疑問を解決していきます。本記事では以下の内容についてわかります。
- ディスグラフィアの特徴
- ディスグラフィアの診断
ディスグラフィアとは、知的発達に問題がないにもかかわらず、文字を書くことが困難な学習障がいです。詳しい特徴や診断されたらするべきことについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ディスグラフィア(書字障がい)とは?
ディスグラフィアについて以下の内容を解説します。
- ディスグラフィアの特徴
- ディスグラフィアの初期症状
ディスグラフィアの特徴
ディスグラフィアとは、知的発達に問題がないにもかかわらず、文字を書くことが困難な学習障がいです。文字を書く際の運動制御、空間認知、視覚処理、言語処理などの脳機能の異常が原因とも考えられています。
ディスグラフィアの症状は、人によってさまざまですが、以下のような特徴があります。
ディスグラフィアの症状
- 誤った文字を書く
- 文字を書くのに時間がかかり、疲れやすい
- 文字の左右(へんとつくり)を逆に書いてしまう
- 単語が書けない(誤った文字が混じる )
- 字が小さい、大きい、はみ出している
- 単純な文章しか書けない
- 文字の形を覚えるのが苦手
- 作文を書くことが困難
ディスグラフィアの子どもは、他の子どもと同じように学ぶことが難しい場合がありますが、適切な支援を受けることで、学習や生活に必要な能力を身につけられるでしょう。
参考:とちぎっこ発達クリニック
ディスグラフィアの初期症状
ディスグラフィアの主に見られる初期症状を紹介します。
ディスグラフィアの初期症状
- 促音(「がっこう」の「っ」)、撥音(「とんでもない」の「ん」)、二重母音(「おかあさん」の「かあ」)など特殊音節の誤りが多い
- わ」と「は」、「お」と「を」のように、同じ音(オン)の表記に誤りが多い
- 「め」と「ぬ」、「わ」と「ね」、「雷」と「雪」のように形が似ている文字の誤りが多い
- 画数の多い漢字に誤りが多い
ここでは、ディスグラフィアはどのように診断されるのか、診断されたらなにをするべきかを紹介します。
- ディスグラフィアはどのように診断されるのか
- 診断されたらするべきこと
- ディスグラフィアのサポート例
ディスグラフィアはどのように診断されるのか
ディスグラフィアを含む学習障がいの診断は、DSM-5やICD-10に基づいた診断基準を用いておこなわれます。後天性の障がいと区別するための視点から、脳の異常が見られないか調べます
学習障がいの基準のひとつとして、知的障がいの有無や、読字・書字・算数・数学などの面においてどのような困難があるのかを見ていきます。
診断されたらするべきこと
ディスグラフィアを含む学習障がいは、現代では医学的な方法による根本的な改善方法なないといわれています。しかし、適切な支援をすることである程度までは困難が軽減できるともいわれています。
子どもにディスグラフィアの疑いが見られたらまずは地域の相談機関へ相談しましょう。
相談できる場所は以下のとおりです。
ここへ相談しよう
- かかりつけの小児科
- 保健センター
- 子育て支援センター
- 児童相談センター
- 児童発達支援センター
- 自治体ごとの窓口
場所によっては対応がむずかしい場合もあるので、事前に確認しておくと安心でしょう。
ディスグラフィアのサポート例
たとえば漢字を書くことが苦手とする場合、単に漢字を覚えさせるのではなく、「へん」や「つくり」に分解し、それぞれの意味を教えるとよいでしょう。それぞれの意味を理解することで、漢字をより理解しやすくなります。また、足し算のようにパーツを組み合わせて漢字を作るゲームも有効です。
楽しく漢字を学ぶことで漢字への苦手意識がうすれ、より効果的な学習が期待できるでしょう。
まとめ:ディスグラフィアは適切なサポートが必要
ディスグラフィアの症状は人によってさまざまですが、「文字がうまく書けない」「文字を書くのに時間がかかる」などの特徴がみられます。ディスグラフィアは、適切な支援をすることである程度までは困難が軽減できるといわれているので、疑いが見られたらすぐに地域の相談機関へ相談しましょう。
子どものニーズに合わせた対応を心がけ、自信を持って成長できる環境を作ってあげてください。医師や専門家と連携しながら最適なサポート策を見つけましょう。
LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。
原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。