COLUMNコラム
【発達障がいのお悩みに対処】対処方法と改善メニューを知りたい方向け
こんにちは!
兵庫県西宮市/尼崎市/神戸市・東京都港区芝浦で発達障がいやグレーゾーンの子どもたちに対してパーソナル運動療育、セミパーソナル運動療育を行なっているLUMOのたかさきです。
ネット検索では、発達障がいの特徴や”あるある”はよく見かけます。
しかし実際にその特徴を変化させたり、寛解(改善)させるメニューや考え方はほとんど見かけないのが現状です。
今回の記事では、発達障がいの子どもたちに対する向き合い方や必要な刺激について概要をお伝えします。
この記事の目次
- 発達障がいやグレーゾーンは運動不足が原因!?
- 脳は刺激なくして育たない
- 発達障がいやグレーゾーンに必要な刺激ベスト3
①発達障がいやグレーゾーンと運動の関係
発達障がいやグレーゾーンには以下のような領域があり、それぞれ診断されます。
ADHD
LD
自閉症スペクトラム
アスペルガー症候群
ディスレクシア
知的障がい
身体的障がい
など
他にも様々なトラブルが存在しています。
上に記したADHDや自閉症をはじめとする発達障がいは脳のなかでもトラブルが起きています。
脳は役割として大きく2つに分けられます。
脳幹部の発達によって大脳の機能を使いこなすことができるようになっていて、
その脳幹部を発達させるのが運動というわけです。
元来、ヒト(生物としての)は素足で土の上で過ごし狩りや農作などをするものです。
移動は走るか歩くかのどちらかで、手作りの道具を使ってきました。
そのどれもが、脳幹部にとって重要な運動だったのです。
それが今は靴を履き、車で移動して便利な道具が大体のことはやってくれます。
便利な一方で運動の機会が奪われて、子どもたちの発育発達の場が限定されていることも事実です。
だからこそ
運動の機会をつくって、子どもたちの発育発達を促す必要があるのです。
②脳は勝手に成長しない
ここまで、脳の発達には運動が欠かせないということをお伝えしてきました。
運動にたくさん触れて、上手かどうかはさておき、カラダを動かす経験が必ず必要です。
この辺りを間違ってしまっているママ・パパによく聞かれる質問があります。
「こんなに小さくて(2歳)、先生の話を聞けなくてもやる意味がありますか?」
「体操を教室でちゃんとしていないようですが、このまま続けても意味がありますか?」
「まだ上手に運動できない段階からお願いするのは、早い気がする」
などはかなり頻繁に聞かれます。
年齢が若いほど発達の加速度が大きくなりますから、運動を始めるのは早ければ早いほどいいということになります。
発育発達は掛け算のようで、最初の係数が大きいほどその積は大きくなります。
ですから、できる限り早く運動を始めるのが最も費用対効果が高くなります。
また、ちゃんとできてないことを気にされる方もいらっしゃいます。
しかし「ちゃんと」とはどのような状態を指しているのかが不明確ではありますが、
ぼく自身は「ちゃんと」やっている必要はないと考えています。
おそらく、先生の言うことをキチンと聞いて上手に技をやれることを指していると思いますが本質はそこではありません。
どちらかというと、その試行錯誤やピュアに運動を楽しんでいる状態がとても大切なのです。
そして、見出しにもある通り脳は勝手には成長しません。
例えば無音の部屋でずっと過ごしていても日本語を話すようにはなれません。また、重力のない宇宙で生活すると立てなくなります。このように刺激されない生活では本来機能としては持ち合わせていたとしても、使うことがないため育つことは考えられないでしょう。
「年齢とともに勝手にできるようになる」ことはありません。
必ず気付かないうちに自然と刺激をもらっていて、その結果として発育発達がなされています。
したがって、自発的な運動が難しくても動かしてもらった方がいいし、話せなくても聞くことを経験すべきなのです。
③発達障がいやグレーゾーンに必要な刺激ベスト3とは?
前提として、このように「これをやれば効果が出る!」というような全体に当てはまることは個別性に欠けるので、
一定以上の効果を期待してはいけません。
※でも価値はあります。
そして、真に我が子の発育発達を考えるならお近くのLUMO校舎にお越しいただくしかないと思っています。
直接見て触れることが何より大切です。お互いの体温、声、空気、間合いを五感で感じること(心地よい環境)が発育発達の第一条件です。
お問い合わせ先はページ下部に記載していますので、必ず相談してください。
この記事では全体として、全ての子どもへ、なんなら大人もやってもらった方がいいメニューをお伝えします。
脳の発達は脳幹部から起こるということは、すでにお伝えした通りです。
その脳幹部の仕事は「生存のための戦略を立てること」です。
つまり、つねに戦うか逃げるかの選択を迫られているのが脳幹部というわけです。
そんな脳幹部も徐々にこの世界に慣れてきて、大丈夫な現象には反応を緩やかにしていきます。
だからこそ、雑踏のなかでも真っ直ぐに目的地に向かえるし、緊張していても実力が発揮できるのです。
脳幹部の発達を促すメニューを記します。
【バランスボールで遊ぶ】
これは手を広げて、無防備な姿勢をとっています。
無防備であっても、生存できているという脳への刺激で、さまざまな感覚過敏が統合(整う)してきます。
臆病になってしまう特徴(人見知り・場所見知り・新しいことが苦手)はこれをたくさんやると寛解します。
もしもこれを怖がってしまう子は、感覚過敏がとても強く偏食や掃除機の音が怖いかもしれません。もしくは異常に眩しがるかもしれません。
楽しんでできなかった時には無理をする必要はありません。できなければならないことなどありません。
次のメニューを試してみましょう。
【全身を使う遊び】
これは、上から落ちてくるボールを手足を使って全身でキャッチしています。
脳幹部は、カラダを大きく動かす(特に伸ばす・縮める)ことで飛躍的に進化します。
バランスボールの上でリラックスがまだ早かった子にはこの遊びでも同じ効果を期待できます。
これもできなくて、困ってしまうときには次のメニューがおすすめです。
【心をひらく遊び】
これは、最も安心できるひとの上で無防備になる練習です。
このときにぼくは手を軽くシェイクしたり、優しく触れるようにします。
そうすると、安心してリラックスできるようになります。
母子分離も早くなります。
このように、工夫をして必要な動きの中からその発達段階で最も適した運動を提供することが、発育発達を促す第二条件となります。
第一条件はなんだったでしょうか?忘れてしまったひとは重要なので一度読み返してみてください!
ここまでで筆者に聞いてみたいことなどはあったでしょうか。
お問い合わせいただければいつでもお答えいたします。
その他、ご相談や体験のご希望などございましたらお気軽にお問合せください。
お問い合わせは下記のボタンからお願いいたします。
この記事の筆者
柔道整復師 高崎 睦也
チャレンジするマインドを育み
運動の力で人生を切り開く
私はこれまで、ジムで子どもの運動教育からアスリート、シニアへのトレーニング指導を通じて“身体を正しく動かすこと”を常に考えてきました。
身体は正しく動かすことで、その機能を最大限に発揮することができます。これは子どもの発達障がいやグレーゾーンでも同じことが言えます。
運動の刺激によって、全身が連動して動き出すとそれを司る脳も活発な動きを示すのです。「ことば」の理解が難しかった子も運動遊びの中で非言語コミュニケーションから始まり言語が自然と身に付いてくるように、運動の可能性は計り知れないものがあると考えています。
発達障がいの子どもたちは指示理解のプロセスの違いから、新たなことにチャレンジするのを嫌がったりします。実際はそこに感覚過敏(視覚/聴覚などの情報も含む)や原始反射、限局した集中力などの要素が重なっているのですが、それらをコントロールしチャレンジできるようになるキッカケも運動からなのです。
事例をひとつご紹介すると、5歳の発達障がいの男の子は保育園で体操があっても何をしていいかわからず参加ができずにいました。そこで私と一対一で体操に取り組む中で「身体でことば」を覚え、できない自分と向き合い大きく成長しました。今では、技の成功と失敗を自己評価することを通じて集中力が保ちづらい環境でも「自分を俯瞰」し「客観的な判断」ができるようになってきました。
このように運動の刺激によって発育発達や自立度は加速します。お子様の成長で不安やお悩みがある場合には是非一度ご相談いただけると幸いでございます。
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