コラム

1歳を過ぎても指差ししないのは問題あり?発達障がいとの関連性について解説

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子どもが1歳を過ぎても指差しをしないと、発達の遅れを心配するママやパパもいるでしょう。指差しは言葉が出る前の大切なコミュニケーション手段であり、その有無が発達の目安として注目されることがあります。

本記事では、指差しの発達段階や発達障がいとの関係、家庭でできる指差しの練習方法について紹介します。

 

1歳を過ぎても指差ししない子どもについて

指差しは、言葉が育つ前の大切なコミュニケーション手段です。通常は生後9〜10か月頃から見られ、1歳を過ぎる頃には「これなあに?」と伝えるような指差しが増えていきます。指差しには、物を欲しがるときの要求や、興味のあるものを共有したいという意思が含まれており、発達段階に応じてその意味合いも広がっていきます。

1歳を過ぎても指差しが見られない場合でも、すぐに心配する必要はありません。例えば、子どもが抱っこを求めて声をかけたり、大人の言葉に反応して動作をまねたりしていれば、言葉の発達やコミュニケーション能力は育っている可能性があります。言葉の指示が通じるか、親の真似をするかという点も確認しておきましょう。

ただし、1歳半を過ぎても全く指差しが見られず、視線が合いにくい、人への関心が薄い、言葉の理解が乏しいと感じる場合は、専門機関への相談を検討してみましょう。

 

発達障がいの子どもの指差しの特徴

指差しは本来、他者に何かを伝えようとする意図の現れです。しかし、発達障がいの子どもは人や物への興味が偏っていたり、他者と気持ちを共有しようとする意識が育ちにくかったりすることがあります。そのため、「見てほしい」「一緒に楽しみたい」といった共感的な指差しが出にくいことがあるのです。

例えば、自分の欲しいものを指差して伝えることはできても、大人の質問に指で答える応答的指差しや、「あれ見て!」と感情を共有する指差しが見られないことがあります。また、指を使う代わりに他人の手を引いて目的のものに誘導する「クレーン行動」が見られることもあり、これは自閉スペクトラム症の子どもによく見られる特徴の一つです。

ただし、指差しの有無やクレーン行動が見られるからといって、すぐに発達障がいとは判断できません。言葉の理解や模倣、周囲との関わり方も合わせて丁寧に観察することが必要です。

 

指差しの練習方法

指差しを覚えるには、大人の関わり方や環境づくりが重要です。子どもは指差しの意味を知らないため、まずは大人が見本を見せて、やり取りの中で指差しがコミュニケーション手段だと気づかせる必要があります。

例えば、おもちゃを指差しながら「かわいいね」と声をかけ、子どもが注目したときに同じものを一緒に見る体験を積み重ねましょう。興味を示した際には、「あったね」など共感する言葉を添えると、指差しと気持ちがつながる経験が増えていきます。

また、手を伸ばしたときに人差し指をそっと伸ばしてあげるなど、動作を形にするサポートも効果的です。選択の場面でも活用できます。2つのおもちゃを並べて「どっちにする?」と問いかけると、子どもは興味のある方に手を伸ばすことがあるでしょう。このとき指差しでなくても、「選べたね」と認めることで徐々に意思表示の手段として指を使う機会が増えていきます。

大切なのは、指差しの正解を教えるのではなく、「伝わった」「共感された」という体験を通じて、自然と身につけていけるように関わることです。

 

まとめ

指差しは子どもが自分の思いや関心を伝えるための大切な行動です。1歳を過ぎても指差しが見られないからといってすぐに発達障がいを疑う必要はありませんが、言葉の理解や視線、模倣など他の発達面もあわせて観察することが重要です。不安が続く場合は、専門機関への相談も選択肢の一つとして検討してみてください。

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発達障がいの特性による困りごとは、ぜひLUMOへご相談ください。

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