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子どもの友達が嫌いな場合はどうする?付き合い方について解説

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子どもの友達関係に悩む親は少なくありません。「この子とは仲良くしてほしくない」「悪い影響を受けそうで心配」と思うこともあるでしょう。特に小学校中学年頃になると、友達同士の結びつきが強くなり、親の目が届きにくくなるため、不安を感じる場面も増えてきます。しかし、子どもの交友関係に過度に干渉すると、逆に反発を招くこともあるでしょう。

本記事では、親が子どもの友達を嫌いになってしまう理由や、どのように向き合うべきかを解説します。

 

子どもの友達が嫌いになってしまう理由とは

子どもの交友関係について、親はどこまで関与すべきなのか悩むことが多いものです。いじめやトラブルが関係する場合には、学校や家庭での適切な対応が必要です。しかし、「できればあの子とは付き合ってほしくない」と感じる状況では、親としてどう向き合うべきか迷うことがあるでしょう。

子どもの友人関係は、単に性格の相性だけでなく、影響を受けやすい年齢特有の心理的な要素も絡んできます。特に、次のような特徴を持つ友達に対して不安を感じる親が多いようです。

けんかを好む子
・手が出やすい子
・友達を支配しようとする子
・指示を出して周囲を従わせようとする子
・無理な遊びを強要する子 など 

上記の特徴を持つ子どもと関わることで、親はわが子が影響を受けないかと不安になることが多くあります。しかし、友人関係は成長過程で変化し、すべての関係が悪い影響を及ぼすわけではありません。まずは冷静に状況を見極め、どのように向き合うべきか考えることが大切です。

 

子どもの友達関係にどう向き合うべきか

小学校中学年頃から、子ども同士の関係はより強くなり、親よりも友達を優先する行動が増えていきます。この時期は「ギャングエイジ」と呼ばれ、仲間意識が強まり、グループでの行動を好むようになる傾向があります。幼児期の友達関係は偶然の要素が大きいですが、小学校中学年になると、子ども自身が友人を選び始めるのが特徴です。

「ギャング」という言葉に悪い印象を持つかもしれませんが、本来は「仲間」を意味するもので、非行を指すわけではありません。ただ、判断力がまだ未熟な中で仲間意識が強まるため、悪ふざけや無謀な行動につながることもあります。

親としては、子どもが友達に流されていないか、問題行動に巻き込まれていないか気になるところでしょう。特に、周囲との協調を大切にする子どもは、リーダー格の友達に従ってしまうことがあるため、注意が必要です。しかし、グループ内でそれぞれの役割が自然に生まれることもあり、子ども自身が楽しんでいる場合は、無理に関与しすぎる必要はありません。

ただし、明らかに危険な行動に関わっている場合は、見守るだけでは済まされません。過去には、遊びの一環として危険な行動が流行し、大きな問題になったケースもあります。例えば、無理な挑戦を強要する遊びや、人や物に対して危害を加える行動は、決して許されるものではありません。

親は日頃から子どもと会話をし、どのような友達関係を築いているのか注意深く見守ることが大切です。

 

大切なのは「誰といるか」よりも「どう行動するか」

小学生になると、親が子どもの行動をすべて把握するのは難しくなります。どこで、誰と、何をしているのかを詳しく尋ねても、「ふつう」「別に」といった曖昧な返答が返ってくることも多いでしょう。すべてを知ろうとするのではなく、子ども自身が「何が正しくて、何が問題なのか」を判断し、適切な行動を選べる力を育てることが何よりも大切です。

心理学には「社会的絆理論」という考え方があります。これは、「なぜ問題行動をするのか」ではなく、「なぜしないのか」という視点から、行動をコントロールする要因を分析する理論です。その中で最も重要とされるのが、「親や身近な人との絆」です。

例えば、子どもが「悪いことをすると親が悲しむからやめる」と考えるのは、親との信頼関係がしっかり築かれている証拠です。親が「あれはダメ」「これをしてはいけない」と細かく指示するだけではなく、日々の会話を通じて自然と善悪の判断ができるようにしていくことが大切です。

子どもが「親なら相談できる」と感じていれば、たとえ友達に誘われても、問題のある行動を避ける選択ができるようになります。過度に干渉するのではなく、子どもが安心して話せる環境を作ることが大切です。普段から信頼関係を築いておけば、迷ったときも自分で正しい選択ができるようになるでしょう。

 

まとめ

子どもの友達に対して不安を感じることは、親として自然な感情です。しかし、成長過程において、さまざまな人と関わることは子どもにとって貴重な経験でもあります。友人関係に問題がないか注意深く見守りつつ、子ども自身が正しい判断をできるよう導いていくことが求められます。

大切なのは、子どもとの信頼関係を築き、安心して話せる環境を整えることです。日頃から会話を大切にし、何かあったときに子どもが自ら相談できるような関係を築いていきましょう。

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