コラム

我慢が出来ない子どもは発達障がい?対応について解説

運動療育がもたらす効果

子どもが我慢できないと、「発達障がいなのでは?」と心配するママやパパもいるのではないでしょうか。しかし、我慢ができないこと=発達障がいとは限りません。発達障がい以外にも、環境や性格、成長段階による影響で我慢が難しい場合もあります。

本記事では、子どもが我慢できない理由や、発達障がいの可能性が指摘される要因、そして適切な対応について詳しく解説します。

 

我慢が出来ない=発達障がいではない

 

子どもが我慢できないからといって、必ずしも発達障がいとは限りません。幼児期には感情をコントロールする脳の発達が未熟なため、自己抑制が難しい場合があります。また、生活環境や親の対応の仕方、性格なども影響します。

我慢のチカラは成長とともに養われるものなので、短期間の行動だけで判断せず、長期的な視点で見守ることが大切です。

 

我慢が出来ない子どもが発達障がいを疑われる4つの理由

 

コミュニケーションが苦手なため

発達障がいの傾向がある子どもは、暗黙のルールや他人の気持ちを読み取ることが苦手な場合があります。そのため、他者とのやり取りにおいて適切な判断ができず、我慢できない場面が増えてしまうのです。

例えば、公園で友達が遊んでいるブランコを「自分も使いたい」と思ったとき、順番を待つことができずに割り込んでしまうことがあります。周囲の子どもたちは暗黙のルールを理解して待っているのに対し、発達障がいの子どもは「待つ」という概念が理解できず、結果としてトラブルに発展してしまうのです。

こだわりが強いため

特定のものやルールに強いこだわりを持つ子どもは、状況の変化に対応しにくいことがあります。例えば、お気に入りのコップでしか飲みたくない、特定の手順でなければ行動できないなどの傾向にあるのです。

また、日常生活の中でも「朝食は必ず同じメニュー」「登園の準備は決まった順番でやらないと落ち着かない」といった習慣が崩れると、我慢できずにパニックを起こしてしまうことがあります。そのため、柔軟に対応する力を育てるために少しずつルールを変えたり、選択肢を与えることが有効です。

衝動性が強いため

衝動を抑えるのが苦手な子どもは、注意欠陥多動性障がい(ADHD)の傾向がある可能性が考えられます。「待つ」「順番を守る」といった行動をとるのが難しく、目の前の欲求を優先してしまうことが多いのです。

例えば、スーパーでお菓子を見つけたときに「買って!」と言ってすぐにカゴに入れようとする、話し合いの最中に自分の意見を押し通そうとするなど、衝動的な行動が目立つことがあります。このような場合は、子どもが先のことを考えられるように、具体的な説明を繰り返し伝えることが重要です。

状況を予測するのがが難しいため

発達障がいの特性の一つとして、先の状況を見通す力(予測力)が弱いことが挙げられます。我慢が必要な理由を理解できず、結果として衝動的な行動を取ってしまうのです。例えば、「今絵本を読むと保育園に遅れてしまう」「今お菓子を食べると夕飯が食べられなくなる」といった因果関係を理解しづらく、目の前の楽しさに夢中になってしまいます。

また、公園で遊んでいる最中に「もうすぐ帰る時間だよ」と言われても、遊びを中断することの意味を理解できず、強いストレスを感じて泣き叫ぶことがあります。これは、時間の概念やスケジュールの変化を受け入れるのが難しいために起こる現象です。

このような場合、事前に「あと10分で帰るよ」「時計の針がここにきたら終わりね」など、具体的な見通しを伝えることで、変化を受け入れやすくなります。

 

我慢が出来ない子どもへの対応

我慢できない理由を把握する

子どもが我慢できないとき、感情的に怒るのではなく、冷静に理由を把握することが大切です。「なぜその行動が問題なのか」「どのように改善できるのか」を明確に説明し、子ども自身が理解できるように伝えましょう。

例えば、子どもがスーパーでお菓子を欲しがり我慢できずにぐずる場合、「今日はお菓子を買う日じゃないよ。家に帰ったらフルーツを食べようね」と代替案を提示することで落ち着かせることができます。

 

我慢出来たときはたくさん褒める

子どもが我慢できたときには、具体的に評価しながら褒めることが重要です。我慢したことに対してすぐに肯定的なフィードバックを与えることで、自己肯定感を高め、次の行動にもつながります。

例えば、「おもちゃの順番を待てたね」「スーパーで静かにできたね」と伝えることで、子どもは自分の行動が適切であることを理解しやすくなります。ママやパパが日常的に小さな努力を見逃さずに評価すると、徐々に我慢する力が育つはずです。

また、褒める際には行動の理由を一緒に伝えると効果的です。「ちゃんと待てたね。それができるとみんなも気持ちよく遊べるね」など、子どもが行動の意味を理解できるように伝えることで、さらに良い行動につながります。

指示を明確にする

ママやパパは、子どもに対して曖昧な指示ではなく、具体的に何を求めているのかを伝えることが大切です。例えば、「静かにしなさい」と言うよりも、「小さな声で話してね」と伝えることで、子どもも理解しやすくなります。また、一度に複数の指示を出さず、一つずつ伝えることで、行動をコントロールしやすくなります。

さらに、子どもが理解しやすいように、視覚的なサポート(図やイラスト)を取り入れることも効果的です。特に発達障がいの特性がある子どもにとっては、言葉だけでなく具体的な視覚情報が理解を助けることがあります。

 

まとめ

我慢ができない子どもが必ずしも発達障がいとは限りません。成長過程で見られる一時的な特性であることも多く、ママやパパが適切な対応をとることで改善できます。子どもの行動の背景を理解し冷静に対応することで、少しずつ我慢する力を身につけられます。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

 

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