コラム
1歳3ヶ月ではまだ喋らない?発達の目安を紹介
子どもが1歳3ヶ月になっても話し始めないことに不安を感じるママやパパもいるでしょう。子どもの言葉の発達には個人差があり、環境や成長のペースによって異なります。焦る必要はありませんが、成長の目安を知ることで安心につながります。
本記事では、1歳前後の言葉の発達の目安、言葉が遅れる原因、そして発語を促すトレーニング方法について詳しく解説します。
1歳の言葉の目安

1歳頃の子どもは、言葉を理解し始めたり、簡単な言葉を発したりするようになります。個人差があるためすべての子どもが同じタイミングで発達するわけではありませんが、一般的な目安を知ることで成長の進み具合を把握できます。ここでは、1歳の言葉の発達について、段階ごとに詳しく説明します。
生後5ヶ月前後
この時期の赤ちゃんは言葉を話しませんが、「あー」「うー」といった母音を使ったクーイングを始めるのが特徴です。クーイングは言葉の基礎となる発声であり、感情表現として泣き方にも変化が見られます。
また、「あーあー」といった喃語(なんご)を発することが増え、まだ意味は持たないものの、音を通じて大人とのコミュニケーションが始まります。
生後6ヶ月〜1歳3ヶ月
生後6ヶ月〜1歳3ヶ月は、意味を持つ一語文が出るようになる時期です。「ママ」「ワンワン」などの単語を話し始め、指さしや表情を使って意思を伝えることも増えてきます。
また、大人の声かけに対して反応を示すことが多くなり、「ちょうだい」と言われると持っているものを渡す行動も見られます。これは言葉の理解が進んでいる証拠であり、言葉の発達の前段階と言えるでしょう。
1歳3ヶ月〜2歳
語彙が徐々に増え、一語文を使う頻度が高まる時期です。1歳半頃になると、「まんま 食べる」「にゃんにゃん いる」などの二語文を話し始める子どももいます。個人差があるため、周囲と比べず成長のペースに合わせて見守ることが大切です。
言葉が遅れてしまう3つの原因

言葉の発達には個人差があり、周囲の子どもと比べて話し始めるのが遅いと感じることもあるでしょう。言葉の発達が遅れる要因はいくつか考えられますが、主に環境や身体的要因、発達の特性が影響することが多いです。ここでは、言葉が遅れる主な原因を3つ紹介します。
言葉を話す必要を感じていない
周囲の環境が影響し、言葉を話す機会が少なくなることがあります。例えば、指さしや泣くことで欲しいものが手に入る場合、言葉を使わなくても要求が通るため、発語の必要性を感じにくくなります。言葉の習得を促すには、日常のやりとりの中で言葉を意識的に使うことが重要です。
聴力に問題がある
言葉が遅れる原因の一つに、聴覚の問題が考えられます。耳が聞こえにくいと周囲の音を十分に認識できず、言葉を聞く機会が減るため、発語の発達にも影響を及ぼします。
乳幼児健診では聴覚のチェックがおこなわれますが、家庭での観察も重要です。例えば、名前を呼んでも振り向かない、物音に反応しづらいといった様子が見られる場合、聴覚に問題がある可能性が考えられます。不安がある場合は専門機関に相談しましょう。
発達の特性が影響している
聴覚や知的発達に問題がないにもかかわらず言葉の遅れが見られる場合、発達性言語障がいの可能性が考えられます。発達性言語障がいには、言葉を理解していても話すことが難しい「表出性言語障がい」と、言葉の意味を正しく捉えることが難しい「受容性言語障がい」があります。
言葉の発達には、単に発話するチカラだけでなく、言葉を正しく理解するチカラも必要です。子どもが単語を口にしていても、意味を適切に把握していない場合があります。普段の会話の中で、どの程度言葉を理解しているのかを確認し、適切なサポートをおこなうことが重要です。
また、発達障がいや知的発達症が言葉の遅れに関与することもあります。例えば、知的発達症では発達の全体的なペースがゆっくりであるため、言葉の習得にも時間がかかります。自閉スペクトラム症(ASD)の場合、コミュニケーションの特性として言葉の遅れが見られることがあります。
必ずしも発達障がいが言葉の遅れの原因とは限りませんが、気になる場合は専門家に相談し、早めに適切な対応を検討するとよいでしょう。
1歳3ヶ月の言葉トレーニング

1歳3ヶ月の言葉トレーニングには次のような方法があります。
・体験と言葉を結びつける
・絵本の読み聞かせをする
・発語を促す知育玩具で遊ぶ
おもちゃを使いながら言葉を添えることで、動作と意味を関連付けられます。例えば、ボールを転がしながら「コロコロ」と言うことで、言葉と行動を結びつけやすくなります。絵本の読み聞かせも効果的です。子どもが興味を持ちやすい本を選び、親子で対話をしながら読むと、自然に言葉が増えていきます。
また、音が出る絵本やタッチすると言葉を発する知育玩具を活用すると、遊びながら語彙を増やすことができます。言葉の発達を促すためには、子どもが楽しみながら学べる環境が欠かせません。
まとめ

言葉の発達には個人差がありますが、話す機会が少ない環境や聴覚の問題、発達の特性などが影響している場合は、適切な対応を取ることが大切です。言葉の発達を促すには、日常的な会話や遊びの中で言葉を使う機会を増やし、子どもが自然に学べる環境を整えることが求められます。特に、発達の特性が影響している可能性がある場合は専門機関に相談し、適切な支援を受けることを検討しましょう。
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