COLUMNコラム

耳ふさぎをすれば自閉症の可能性が高い?サポート方法を紹介

運動療育がもたらす効果

発達障がい子どもは、耳をふさぐ行為をすることがあります。耳ふさぎは自閉症スペクトラム症の可能性を示唆していますが、一概には診断できません。耳ふさぎの原因を理解し、適切なサポートが大切です。

本記事では、耳ふさぎをする子どもの特徴と、具体的なサポート方法について解説します。

 

子ども耳ふさぎする原因

 

発達障がいの子どもが耳をふさぐ行為には、いくつかの原因が考えられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

不安や緊張による行動

自閉症スペクトラム症の子どもは、日常的に強い不安や緊張を感じやすい傾向にあります。そのためストレスが高まったときに、自分を落ち着かせるために耳をふさぐ行動をとることが多いのです。

突然両手で耳を押さえたり、指を耳の中に入れたりする様子が見られるでしょう。これは不快な刺激から自分を守るための自己防衛の一種と言えます。

 

聴覚過敏による反応

聴覚過敏は、発達障がいの子どもに見られる特性の一つです。通常は気にならない生活音や環境音でも過剰に反応してしまい、まるで騒音のように感じてストレスになることがあります。

例えば赤ちゃんの泣き声、掃除機の音、スーパーの賑わい、車のクラクションなどが原因となって、耳をふさぐ行為につながることが少なくありません。

音の聞き分けが苦手

発達障がいの子どもの中には、複数の音が同時に聞こえてきたときに、それらを適切に聞き分けるのが難しい場合があります。周囲の騒音と会話の声が混ざり合って耳に入ってくる状況では、まるでオーケストラのチューニング時のようにさまざまな音が一斉に聞こえてきて整理ができず、パニックに陥ってしまうのです。

そのようなとき子どもは耳をふさぐことで混乱した状況から逃れようとするのかもしれません。

 

耳ふさぎが多い子どもへのサポート

 

聴覚過敏や不安、緊張によって耳ふさぎが多い子どもには、周囲の理解とサポートが不可欠です。さまざまアプローチを組み合わせることで、子どもの困難さに寄り添いながら、耳ふさぎ行動の改善を図ることが可能となります。

学校や園への事前連絡

聴覚過敏は外見からはわかりにくいため、子どもが通う保育園や学校に事前に状況を説明し、理解を求めることが大切です。音への配慮をお願いするとともに、耳をふさぐ行為が見られた際には静かな別室で休憩できるよう、具体的なサポート方法をあらかじめ取り決めておくとよいでしょう。

先生方との連携を密にし、子どもが安心して過ごせる環境づくりを目指します。

 

耳の刺激を弱めるアイテムの活用

イヤーマフや耳栓、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンなど、外部の音を遮断するアイテムを積極的に取り入れることで、聴覚過敏の子どもの負担を軽減できます。

外出時の危険を避けつつ、子どもにとって心地よい音量が保てるでしょう。個々の特性に合わせて、適切なアイテムを選択することが大切です。

 

感覚統合療法の活用

感覚統合療法は、外部からの刺激を脳でまとめて処理する感覚統合の力を育てるアプローチです。感覚統合療法を活用することで、聴覚過敏のコントロールを図れます。

遊びや運動を通して脳の感覚処理能力を高めていくことを目的としており、子どもの特性に合わせた丁寧な関わりが求められます。

 

まとめ

 

発達障がいの子どもが示す耳ふさぎ行動は、自閉症スペクトラム症の可能性を示唆する重要なサインかもしれません。しかし一概に診断するのではなく、その原因を見極め、適切なサポートが求められます。

不安や緊張、聴覚過敏、音の聞き分けの困難さなど、さまざまな要因が絡み合って耳ふさぎにつながっている点を理解し、周囲が連携して子どもに寄り添うことが大切です。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

TOPお知らせ一覧耳ふさぎをすれば自閉症の可能性が高い?サポート方法を紹介

まずは無料体験!