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子どもがよく物にぶつかる原因は?発達障がいの可能性について解説

運動療育がもたらす効果

子どもが日常的に物にぶつかるのは、単なる不注意だけが原因ではないことがあります。感覚統合や視覚、身体のコントロールなどに課題を抱えていることが背景にあるのかもしれません。子どもがよく物にぶつかるのは、発達障がいと関連している可能性もあるのです。

本記事では、子どもがよく物にぶつかる原因と発達障がいの可能性について解説します。

 

子どもがよく物にぶつかる理由

 

物にぶつかりやすい子どもは、感覚統合、視覚、身体面のコントロールなどに特性や課題を抱えていることが多いようです。それぞれの要因について、掘り下げて見ていきましょう。

感覚統合の特性

感覚統合とは、視覚、聴覚、触覚、固有受容覚などの感覚情報を統合し、適切に処理する脳のはたらきを指します。感覚統合に課題がある場合、物にぶつかりやすくなるのです。

例えば目で見た情報とカラダの動きがうまく連動しない「視覚と運動の協調性の欠如」や、自分のカラダの位置や周囲の物の配置を正確に把握できない「空間認識の不足」などが挙げられます。こうした特性により、子どもは物との距離を適切に判断できず、ぶつかってしまうのです。

 

視覚的要因

視力の低下や視覚処理の問題など、視覚的な要因も物にぶつかる原因として考えられます。視力が低下していると、物の位置や距離を正確に把握できません。

また視覚情報の認識や処理に問題がある場合、周囲の状況を的確に判断できないことがあります。こうした視覚的な課題により、子どもは物にぶつかりやすくなるのです。

 

身体面のコントロールの問題

不器用さや手と目の協調性の低さなど、身体面のコントロールに問題がある場合も、物にぶつかる原因になります。例えば力加減ができないなどの不器用さから、物との距離をうまく取れないことがあります。

また手と手、目と手、足と手など、複数の身体部位を協力させて行う運動が円滑におこなえないと、物との距離を適切に調整できず、ぶつかってしまうのです。

 

原始反射の残存

原始反射とは、乳児期に見られる反射的な動きのことです。原子反射は、成長とともに自然に抑制されていきますが、統合されずに残ってしまうと、運動やバランスに影響を及ぼします。

例えば大きな音に反応して手足を広げる「モロー反射」や、頭を横に向けると、その方向の腕や脚が伸びる「非対称性緊張性頸反射(ATNR)」などが残存していると、カラダのバランスを崩しやすくなり、物にぶつかる可能性が高まるのです。

 

よく物にぶつかる子どもの発達障がいの可能性

 

物にぶつかりやすい子どもは、感覚統合、視覚、身体のコントロールなどに課題を抱えている可能性があります。これらの特性や要因は、発達障がいと関連している可能性があるのです。

ただし発達障がいの診断には、専門家による総合的な評価が必要です。物にぶつかる頻度が高く日常生活に支障をきたしているようであれば、専門家に相談してみるとよいでしょう。適切な評価により子どもの特性を理解し、必要な支援につなげられます。

 

よく物にぶつかる子どもの対処方法

 

物にぶつかりやすい子どもへの対処法として、運動が効果的だと考えられています。運動は、カラダの動きをコントロールする能力を向上させ、感覚統合の発達を促進するからです。

例えばボールを使ったエクササイズや、バランス感覚を鍛える運動、視覚と運動の協調性を高めるトレーニングなどが有効でしょう。さまざま運動を通して、子どもは自分のカラダの動きを意識し、周囲の環境に適応する力を身につけていきます。

LUMOのプログラムは、子どもの特性や課題に合わせて、運動を通じて必要な能力を伸ばすことを目的としています。専門家による評価を通して、子どもの状態を把握したうえで一人ひとりに適したトレーニングが可能です。楽しみながら運動に取り組める環境の中で、子どもは自然とカラダの動きや感覚統合の能力を高められるでしょう。

物にぶつかることが気になる子どものママやパパは、ぜひLUMOのプログラムを検討してみてください。子どもの成長と発達を支える力になります。

 

まとめ

 

物によくぶつかる子どもは、感覚統合、視覚、身体のコントロールなどに課題を抱えている可能性があり、発達障がいと関連していることもあります。特性を理解し、適切な評価が大切です。

また感覚統合トレーニングや原始反射を調えるなど、運動プログラムにより子どもの能力を高め、物にぶつかりにくくなることが期待できます。物にぶつかることが日常的に見られるようであれば、早めに専門家に相談し、子どもに合った支援を行っていくことをおすすめします。子どもの特性に寄り添いながら、成長を後押ししていきましょう。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

 

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