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ADD(注意欠陥障がい)とは?チェックリストや治療方法を紹介
ADD(注意欠陥障がい)は、以前は独立した診断名でしたが、現在ではADHD(注意欠如・多動性障がい)の一部として扱われています。ADDとADHDは似ている点も多いですが、大きな違いもあります。
本記事では、ADDとADHDの違いやADDの特徴、診断のためのチェックリスト、治療方法などを詳しく解説します。
ADD(注意欠陥障がい)とは
ADDは、現在の診断基準では「ADHD(注意欠如・多動性障がい)」の一部に含まれており、その中でも特に「不注意優勢型」に分類されます。つまり、現在ではADDという診断名は使用されておらず、ADHDと診断されます。
ADDとADHDの主な違いは、「多動性」の有無です。多動性とは、じっとしているのが苦手で、常にカラダを動かしたくなる傾向を指します。ADHDでは、この多動性が重視されるようになったため、診断名が変更されました。
しかしADDとADHDには共通点も多くあります。ADHDは以下の3つのタイプに分けられますが、ADDに近いのは「不注意優勢型」です。
・不注意優勢型
・多動性-衝動性優勢型
・混合型
本記事で紹介する特性や診断基準は、主に不注意優勢型ADHDに関するものです。
https://gotoschool-web.heteml.net/lumo/2024/07/04/how-to-check-adhd/
ADD(注意欠陥障がい)チェックリスト
不注意の特性としては、以下のような傾向が挙げられます。
・細部への注意力が欠如し、ケアレスミスが多い
・持ち物を頻繁になくしてしまう
・周囲の刺激に気が散りやすく、集中力が続かない
・整理整頓や段取りを立てるのが苦手
・物事に飽きやすく、注意力の持続が難しい
一方、衝動性の特性としては、次のような傾向があります。
・考えるよりも先に行動してしまうことが多い
・順番を待つことや我慢することが苦手
・会話の途中で口をはさんだり、人の話を遮ったりする
・些細なことでイライラしたり、怒りっぽくなったりする
・長時間じっと座っていることが難しい
これらの特性は、ADHDの子どもが意図的にしているわけではありません。しかし周囲から理解されないと、子どもの自尊心が傷つき、二次障がいにつながることもあります。そのため不注意や衝動性の特性がみられる場合は、子どもの自己肯定感を尊重しながら、適切な対応を心がける必要があります。
ADD(注意欠陥障がい)の治療方法
ADDを含むADHDの治療では、「行動療法」と「薬物療法」が中心となります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
行動療法
行動療法では、ADHDの症状に影響されにくい環境を整え、苦手な部分をサポートすることを目指します。例えば集中力が続かない子どもには、視覚的な刺激を減らすために、教室の一番前の席に座らせたり、自宅学習の際にカーテンを閉めたりするのも一つの方法です。
また物をなくしやすい子どもにはスマートタグを使用したり、スケジュール管理が苦手な子どもにはアプリを活用したりと、それぞれの特性に合わせた環境調整をおこないます。
薬物療法
薬物療法は、医師の処方により薬を服用することで、ADHDの症状を和らげることを目的とします。日本では、コンサータ、インチュニブ、アトモキセチン、メチルフェニデート、グアンファシン(小児のみ)などの薬が承認されています。
ただしこれらの薬は医師の管理下で使用する必要があり、服用方法にも注意が必要です。必ず医師と相談しながら、薬物療法を進めるようにしましょう
ADD(注意欠陥障がい)の支援機関
ADDを含むADHDのある子どもや家族を支援する機関として、以下のようなものがあります。
・発達障がい者支援センター
・児童発達支援事業所
発達障がい者支援センターでは、子どもから大人までを対象に、相談支援や発達支援をおこなっています。幼稚園や学校生活での困りごとの相談に応じたり、必要に応じて他の支援機関を紹介したりします。また個々の特性に合わせた支援計画の作成などもおこないます。
児童発達支援センターは、療育の必要がある子どもに対して、日常生活や集団生活への適応訓練をおこなう通所型の施設です。福祉型と医療型があり、ADHDの子どもは主に福祉型を利用します。児童発達支援事業所も児童発達支援センターと同様の支援をおこなう通所施設です。
LUMOでは、発達に課題のあるお子様一人ひとりの特性に合わせて、運動を通じた支援をおこなっています。カラダを動かすことで感覚統合やストレス発散、自己肯定感の向上などを目指します。ADDやADHDのお子様の支援に関して、ご相談やご質問がある方はぜひLUMOまでお問い合わせください。
まとめ
ADDは、現在ではADHDの一部として扱われており、「不注意優勢型」に分類されます。ADDとADHDの主な違いは「多動性」の有無ですが、不注意や衝動性の特性は共通しています。
ADDの特性がみられる場合は、本人の自尊心を傷つけないよう配慮しながら、行動療法や薬物療法、適切な環境調整が大切です。また発達障がい者支援センターや児童発達支援センター、児童発達支援事業所など、専門的な支援を受けられる機関もあります。
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