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3人以上話せないのは発達障がい?克服方法を紹介
子どもが3人以上の集団で話せないのは、単なる性格による問題だけではないかもしれません。場面緘黙(ばめんかんもく)という症状が隠れている可能性があります。場面緘黙は、発達障がいと関連していることもあるのです。
本記事では、3人以上話せない子どもの場合、場面緘黙や発達障がいの可能性があることを解説します。場面緘黙の症状や原因、発達障がいとの関連性について詳しく説明し、克服方法も紹介します。
場面緘黙(ばめんかんもく)の可能性
3人以上の集団で話せない子どもについて、場面緘黙の可能性を考えてみましょう。以下で詳しく解説します。
場面緘黙(ばめんかんもく)とは
場面緘黙は、家庭内では普通に会話ができるのに、幼稚園や学校などの社会的場面になると、上手く話せなくなる症状が持続する障がいです。選択性緘黙とも呼ばれ、医学的には「不安症群」に分類されます。
「場面」とは、単なる「場所」だけでなく、その場にいる人や活動内容なども含まれます。例えば「家族とは雑談できるのに、クラスメイトや先生の前では全く話せない」という状況が当てはまります。場面緘黙は、「大人しい」「恥ずかしがり屋」などの性格特性とは異なり、本人の意思とは関係なく話せなくなってしまうのが特徴です。
場面緘黙の主な症状
場面緘黙の症状は人それぞれ異なりますが、主な特徴は以下のとおりです。
・特定の友達とは小さな声で話せるが、他の人とは話せない
・人の目が気になって話せなくなる
・表情が乏しく、感情表現が苦手
・動作がぎこちなくなる
中には、「わざと話さないのでは?」「話したくないだけなのでは?」と誤解されてしまうこともあります。しかし本人は「話したいのに話せない」状態なため、周囲の理解が何より大切になります。
場面緘黙の原因
場面緘黙の明確な原因はまだ解明されていませんが、単一の要因ではなく、複数の要素が絡み合っていると考えられています。
・不安になりやすい気質
・心理的要因
・社会・文化的要因
・入園・入学などの環境変化によるストレス
以前は、すべての場面緘黙がトラウマに関連づけられていましたが、現在ではほとんどの子どもに関係ないことがわかっています。ただし、ショックな出来事の後に急激に話せなくなったり虐待があったりする場合は、トラウマ性緘黙の可能性もあるため慎重に見極める必要があります。
場面緘黙と発達障がいの関連性
場面緘黙の子どもの中には、自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障がいの特性を併せ持つ場合があります。ASDの症状は多岐に渡りますが、興味の幅が狭く、コミュニケーションが苦手なために人との交流を楽しめなかったり、感覚過敏で不安定になりやすかったりします。
ただし話せないことに目が向きがちで、ASDの診断自体が難しいケースもよくあります。話せなさだけでなく、子ども全体の特性を広い視野で捉え、一人ひとりに合った発達支援が大切です。
LUMOによる場面緘黙の克服方法
場面緘黙は、「人見知り」「場所見知り」「引っ込み思案」などの特徴とも重なります。LUMOでは、運動を通して原始反射を調えることで、子どもの緊張感を和らげるアプローチを提案しています。
過度な緊張状態が続くと脳が刺激に過敏に反応してしまい、不安定になりがちです。運動療育で原始反射の統合を促すことで、心身のリラックス効果が期待できるのです。ぜひ一度、LUMOの体験にいらしてみてください。
まとめ
3人以上の集団で話せない子どもは、場面緘黙という症状が隠れているかもしれません。場面緘黙は、発達障がいと関連することもあるため、専門家の診断を受けることをおすすめします。場面緘黙の原因ははっきりしていませんが、不安になりやすい気質や心理的要因、環境の変化などが複雑に絡み合っていると考えられています。
LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。