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子どものこだわりが強い理由は?対応方法を紹介

運動療育がもたらす効果

発達障がいの子どもには、強いこだわり行動が見られることがあります。このこだわり行動に対して、どのように対応するべきか悩んでいるママやパパも多いでしょう。本記事では、子どものこだわりが強い原因と、適切な対応方法について解説します。

 

こだわりの強さは発達障がいの子どもに見られる特徴の一つ

 

発達障がいの子どもに見られる具体的な症状としては、以下のような行動が挙げられます。

・変化を受け入れるのが苦手で、自分なりのルールや習慣を曲げられない
・気に入った遊びや行動を延々と繰り返し、中断したり切り替えたりすることが困難
・慣れ親しんでいない新しい環境や状況を強く拒否し、参加することを拒む

発達障がいの子どもたちは、特定のものや行動、ルーティンに対して強い執着心を示すことが特徴です。このようなこだわり行動は、脳機能の特性によるものであって、心理的な要因によるものではありません。つまり、発達障がいの子どもにおけるこだわり行動は、その障がいの中核的な症状の一つなのです。

 

子どものこだわりが強い理由

 

こだわりの強さの背景には以下のような3つの要因が考えられます。

単にこだわる対象のものや行動が好き

ある特定のおもちゃ、アニメ、遊び方など、子どもにとって強い魅力があるものに対して執着心を示す場合があります。その対象への愛着が強すぎるあまり、状況の変化に柔軟に適応することが苦手になってしまうのです。

例えば、お気に入りのアニメキャラクターに夢中になり、そのキャラクターグッズしか欲しがらない、あるいはそのキャラクターの登場シーンを繰り返し見たがるといった具合です。

 

こだわり行動から切り替えをしやすくする

発達障がいの子どもは、事前にスケジュールや行動手順を丁寧に伝えておくことで、次に何をすべきか見通しをつけやすくなります。予期しない変化への抵抗感が強いため、行動の開始・終了のタイミングが明確になることで、こだわりから柔軟に切り替えられるようになるのです。

具体的には、「次は○○をするよ」と伝えておいたり、タイマーを活用して視覚的に時間の経過を示したりするなどの工夫が考えられます。

 

刺激を求めている

こだわりの強さの背景には、ある特定の行動を繰り返すことで、強い感覚刺激を得ようとしていることも考えられます。発達障がいの子どもは、落ち着きのなさや不安感を抱えがちで、こだわり行動によって自らを落ち着かせようとしているのかもしれません。

例えば、体を前後に揺すったり手を繰り返し振ったりするなどの「常同行動」は、強い感覚刺激を求める表れであることも考えられるでしょう。

 

こだわりが強い子どもへの対応

 

 

 

ここでは、こだわりが強い子どもへの適切な対応について解説します。

こだわり行動を望ましい内容に変化させる

単にこだわりを強制的に止めさせるのではなく、その行動を徐々に適切な行動や内容に変化させていく工夫が大切です。一気にこだわりをなくそうとするのではなく、小さな変化から始めていくことが重要です

例えば、特定の遊び方から、少しずつ新しい遊び方に変化させていくなどの取り組みが考えられます。

 

お友達を叩くきっかけを把握する

こだわりが強い子どもは、ときに他者への攻撃行動につながることがあります。子どもが他の子どもを叩いてしまうきっかけとなる状況を丁寧に把握し、そうした状況を避けたり、適切に対処したりすることが重要です。こだわりから生じる攻撃性に寄り添いながら、代替案を提案するなどの対応が求められます。

https://gotoschool-web.heteml.net/lumo/2024/08/05/hattatsushogai-otomodachi-tataku/

徐々に慣らしていく

食事のこだわりや偏食などの場合は、少しずつ新しい食材を導入していく段階的なアプローチが効果的です。無理に大きな変化を求めるのではなく、ゆっくりと子どもに慣れ親しんでもらうことが大切です。

例えば、初めは試食程度から始め、徐々に食べる量を増やしていくなどの工夫がよいでしょう。

https://gotoschool-web.heteml.net/lumo/2024/03/04/kids-henshoku-genin/

 

まとめ

発達障がいの子どもにおけるこだわり行動は、性格的な問題ではなく、脳機能の特性に起因するものです。子どもの特性を丁寧に理解しつつ、無理のない範囲で少しずつ変化していくようにサポートすることが重要です。子どもとの信頼関係を醸成しながら、着実に「できる」を増やしていくことが大切なアプローチとなります。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

発達障がいやグレーゾーンによる困りごとは、ぜひLUMOへご相談ください。

 

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