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【小学校高学年】軽度の自閉症スペクトラムで見られる症状は?正しい関わり方を紹介

運動療育がもたらす効果

自閉症スペクトラムは、コミュニケーションや社会性の発達に特有の困難さを抱える発達障がいの一つです。小学校高学年になると、学習面でも生活面でも、より高度な能力が求められるようになります。軽度の自閉症スペクトラムの子どもたちは、言語能力や知的能力に大きな遅れはないものの、独特の特性ゆえに、学校生活に困難を感じることも多いでしょう。

本記事では、小学校高学年の軽度の自閉症スペクトラムの症状と、関わり方について解説します。

 

自閉症スペクトラムとは

自閉症スペクトラムとは、コミュニケーションや社会性の発達に困難さを抱える発達障がいの一種です。個人差はありますが、言語発達の遅れや、他者の言葉をそのままオウム返しするような反響言語、会話が成立しにくいことなど、コミュニケーション面での課題が見られます。

乳幼児期から視線を合わせたり、身振りを模倣したりすることが苦手で、他者との関心の共有がむずかしいことがほとんどです。学童期以降も、友達ができにくかったり、一方的な関わりになりがちだったりと、感情の共有や対人関係の構築に困難さを抱えることも少なくありません。

また、特定の興味や事柄へのこだわりが強く、感覚の過敏さや鈍さなども併せもつことが多いとされています。

 

https://gotoschool-web.heteml.net/lumo/2024/03/04/baby-autism-spectrum/

 

【小学校高学年】軽度の自閉症スペクトラムで見られる症状

 

軽度の自閉症スペクトラムは、言語能力や理解力に問題はありませんが、言葉以外のコミュニケーションが苦手という特徴があります。具体的には、会話の際の距離感が近すぎたり、アイコンタクトが不自然だったり、状況に合わない表情をしたりすることがあげられます。

また、表情やジェスチャーから相手の感情を読み取ることが難しく、言葉の裏の意味を理解するのが苦手です。そのため、冗談や皮肉、遠回しの表現が通じにくく、相手の立場に立って考えたり、言葉を選んだりすることが困難になります。

周囲の人から見ると、「空気が読めない」「配慮に欠ける」などと誤解されることも多いでしょう。

 

【小学校高学年】軽度の自閉症スペクトラムの子どもとの関わり方

 

小学校高学年になると、学習面でも生活面でも、より高度な能力が求められるようになります。軽度の自閉症スペクトラムの子どもたちは、言語能力や知的能力に大きな遅れはないものの、コミュニケーションや対人関係、感覚の処理などに独特の特性を持っています。

周囲の人々が、こうした特性を理解し、適切な関わり方を心がけることで、子どもたちは自分の力を発揮しながら、安心して学校生活を送れるでしょう。ここでは、軽度の自閉症スペクトラムの子どもとの効果的な関わり方についてのポイントを紹介します。

 

感覚処理特性を理解する

自閉症スペクトラムの子どもの多くは、感覚の処理に独特の特性を持っています。例えば、特定の音に敏感に反応したり、衣服の素材を不快に感じたりするなど、感覚刺激に過敏または鈍感なことがあります。特に低学年の子どもは、言葉で伝えることがむずかしく、我慢し過ぎてパニックになることもあるでしょう。

そのため、周囲の人々が子どもの感覚処理の特性に気づくことが大切です。子どもが特定の刺激を嫌がる様子が見られたら、感覚処理の問題が関係しているかもしれません。イヤーマフやマスクの着用など、子ども自身に合った対処方法を見つけ、支援していくことが望まれます。

周囲の理解と支援を得ながら、上手に特性と付き合っていく方法を身につけていくことが、学校生活を円滑に送るためのポイントとなるでしょう。

 

特性を理解する

軽度の自閉症スペクトラムの子どもは、ルーティンや習慣へのこだわりが強い傾向があります。例えば、毎日同じ道順で通学したり、支度を同じ手順でおこなったりすることに固執する子どもがいます。

しかし学校生活では、予定の変更や見通しの立たない状況が多く発生します。時間割の変更や、授業の進行に不安を感じる子どもは少なくないでしょう。そこで、子どもの特性を理解し、スケジュールを細かく立てるなど、見通しを持てる支援が効果的です。行事などで普段と異なる日程になる場合は、事前に子どもと一緒に確認しましょう。

教師や保護者が連携し、子どもの特性を理解しながら、適切な支援を行っていくことが求められています。

 

抽象的な概念の理解の困難さを理解する

小学校高学年になると、学習面でも対人関係面でも、抽象的な概念を扱う機会が増えてきます。例えば、人の感情を理解しながらコミュニケーションを取ったり、比喩表現を含む文章を読み解いたりすることが求められます。

しかし、軽度の自閉症スペクトラムの子どものなかには、抽象的な概念の理解がむずかしい場合があります。そこで、抽象的な概念を視覚化する支援が効果的です。例えば、「気持ち」や「声の大きさ」「スピード」などの目に見えないものを、メーターのように視覚的に表現することで、共通理解をはかれます。

また、学習面では、比喩や冗談など、直接的ではない表現のパターンや種類を学ぶ機会を設けることが大切です。具体的な例を示しながら、言葉の裏にある意味を理解する練習を重ねていくことが有効でしょう。

子どもの特性に合わせて、抽象的な概念を具体的に示す工夫をおこなうことで、子どもの理解を助け、学習や対人関係におけるつまずきを軽減できます。先生や保護者が連携し、子どもの特性を理解しながら、適切な支援をおこなっていくことが重要です。

 

まとめ

 

軽度の自閉症スペクトラムの子どもたちは、言語能力や知的能力に大きな遅れはないものの、コミュニケーションや対人関係、感覚の処理などに独特の特性を持っています。周囲の人々がその特性を理解し、適切な支援をおこなうことが大切です。

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