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子どもが何でも口に入れる理由は?発達障がいの可能性について解説
子どもが何でも口に入れてしまうのは、多くのママやパパが経験する悩みの一つです。特に1〜2歳の子どもは、手に取ったものを口に入れて感触を確かめたり、感覚を楽しんだりする傾向があります。しかし、3歳以上になっても改善されない場合は、発達障がいの可能性も考える必要があるかもしれません。
本記事では、子どもが何でも口に入れる理由や、発達障がいの可能性、ママやパパが気をつけるべきポイントについて解説します。
子どもが何でも口に入れる理由|発達障がいの可能性はある?
1~2歳の子どもであれば、気になるものは見たり触ったりするよりも、口に入れて感触を確認したり感覚を楽しむ傾向があります。ほとんどの子どもが成長過程で見られる行為です。しかし、3歳以上になっても改善されない場合は、発達障がいの可能性も考える必要があるかもしれません。
まずは、子どもが何でも口に入れる理由について見ていきましょう。
どんなものか確認している
赤ちゃんは、視覚や触覚が十分に発達していないため、ものの形や感触を理解するのが困難です。一方で、生まれたときから母乳やミルクを飲むために舌が発達しており、口は赤ちゃんにとって情報を得るための重要な器官となっています。
そのため、小さな子どもがものを口に入れるのは自然な行動であり、口に入れることでそれがどのようなものなのかを確認しているのです。
好奇心が大きい
赤ちゃんは、見たことのないものやカラフルなもの、キラキラしているものに強い興味を示します。おもちゃ以外にも、大人が頻繁に触れているリモコンや鍵、スマートフォンなどは、赤ちゃんにとって気になる存在です。
好奇心から、これらのものを口に入れることが多くなります。また、床に落ちているものや動いているものも、赤ちゃんの興味を引き、触って口に入れようとすることがあります。
歯がむずがゆい
歯が生え始める1歳前後の赤ちゃんは、歯のむずがゆさから口にものを入れる傾向があります。この場合、赤ちゃんは硬いものを好んで口に入れたり、口に入れたものを噛むような仕草をすることが多いのです。
歯のむずがゆさが原因で口にものを入れている場合は、歯固めなど、赤ちゃんが安全に口に入れられるものを与えるとよいでしょう。何でも口に入れてしまう行動を未然に防げます。
ものを口に入れるのはやめさせたほうがいい?
赤ちゃんがものを口に入れてしまうのは、珍しい行動ではなく、多くの子どもが通る成長の過程です。ママやパパとしては、誤飲や衛生面の心配もあり、口に入れて欲しくないと思うことも多いでしょう。しかし、無理にものを口に入れる行為をやめさせるのは避けるべきです。口にものを入れることは、赤ちゃんにとって貴重な情報収集の手段であり、好奇心を満たす方法でもあります。
さまざまなものを口に入れて確かめることは、脳や五感の発達にも役立ちます。無理にやめさせようとすると、かえってママやパパに隠れて舐めるようになる子どももいます。だからこそ、無理強いせずに見守ることが大切です。
何でも口に入れる子どもに対してママやパパが気をつけるポイント
口にものを入れる行為は多くの子どもが通る成長の過程であるため、無理にやめさせる必要はありません。ただしいくつかの注意点があります。以下で詳しく見ていきましょう。
危険なものは置かない
赤ちゃんは好奇心旺盛で、手に取ったものを口に入れる習性があります。誤飲事故を防ぐためには、たばこやライター、電池、ティッシュ、ビニール、など、誤飲の恐れがあるものを赤ちゃんの手の届かない場所に保管することが大切です。
おもちゃに電池が使われている場合は、ネジがしっかり閉まっているか定期的にチェックしましょう。赤ちゃんの安全を守るために、周囲の環境を整えることが重要です。
定期的に消毒する
赤ちゃんが口にするおもちゃやリモコンなどは、衛生面が気になるものです。定期的に消毒することで、安心して赤ちゃんに与えられます。一つ一つ消毒するのが大変な場合は、大きめの容器に消毒液を作り、寝ている間におもちゃをつけ置きしておくとよいでしょう。
特に1歳頃までの赤ちゃんは免疫力が発達段階にあるため、こまめな消毒や除菌が効果的です。清潔な環境で赤ちゃんを育てることが、健やかな成長につながります。
3歳を過ぎても口に入れる行為が続く場合は、小児科などへ相談する
多くの子どもは3歳頃までには、なんでも口に入れる行為から卒業します。5歳になってもこの行為が続く場合は、単なる好奇心以外の理由が隠れている可能性があります。そのため、速やかに小児科医に相談しましょう。
また、保健センターや支援センターの保健師、看護師、市の子育て相談窓口でも相談に乗ってもらえます。子育ての悩みを一人で抱え込まず、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
まとめ
子どもが何でも口に入れるのは、多くの場合、成長過程で見られる自然な行動です。口に入れることで、ものの形や感触を理解し、好奇心を満たしています。ママやパパは、無理にやめさせるのではなく、危険なものを手の届かない場所に置き、衛生面に気を配ることが大切です。
ただし、3歳を過ぎても口にものを入れる行為が続く場合は、発達障がいの可能性も視野に入れ、小児科医や専門家に相談することをおすすめします。子育ての悩みを一人で抱え込まず、適切なアドバイスを受けることが、子どもの健やかな成長につながるでしょう。
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