COLUMNコラム

つま先立ちは発達障がいの兆候?自閉症との関係についても

運動療育がもたらす効果

つま先立ちやつま先歩きなど、歩き方に特徴があると、発達障がいの可能性を心配するママやパパは少なくありません。確かに、つま先立ちやつま先歩きは、発達障がいとの関連が指摘されることがあります。しかし、つま先立ちだけで発達障がいを判断することは困難です。

本記事では、つま先立ちと発達障がいの関係や、発達障がいの早期発見の重要性について解説します。

 

つま先立ちだけで発達障がいを判断するのはむずかしい

 

つま先立ちやつま先歩きは、幼児期によく見られる歩行の特徴です。しかし、この特徴だけを根拠に、発達障がいを心配することは適切ではありません。子どもたちは成長過程で、ある時期につま先で立ったり歩いたりすることを楽しむことがあります。

これは筋肉の発達やバランス感覚を試す一環として、または単純な遊びとしておこなわれることが多いのです。幼児期には足先や脚の筋肉が発達していきます。その過程で、異なる動きや姿勢をとることが筋肉の発達を助けることがあり、本能的におこなっている場合もあります。

ほかの子どもの真似をしたり、遊びの一部として取り入れることもあるでしょう。つま先で立つことで、高い位置からの景色を楽しんだり、新しい視点や感覚を得られることから、好奇心からおこなうことも考えられます。

ただし、つま先立ちが3歳以上でも継続し、言葉の発達の遅れや社会性の発達に問題がある場合は、発達障がいの可能性を視野に入れる必要があります。つま先立ちの持続性や年齢、その他の発達上の特徴を総合的に判断することが大切です。

 

発達障がいの子どもに見られる特徴

発達障がい特性は、子どもの成長とともに変化していきますが、1歳から3歳ごろの幼児期には、いくつかの共通した特徴が見られることがあります。ただし、これらの特徴はあくまで一般的な傾向であり、個人差が大きいことに留意が必要です。また、発達障がいの診断は、専門家による総合的な評価に基づいておこなわれます。

ここでは、1歳から3歳の発達障がいの子どもによく見られる特徴をいくつか紹介します。

 

指差しをしない

発達障がいの子どもは、1歳過ぎになっても「あれちょうだい」などの要求としての指差しをしない傾向があります。代わりに、人の手をつかんで物を取らせようとする「クレーン現象」が見られることがあります。指差しは、コミュニケーションの重要な手段の一つであるため、指差しをしないことは発達障がいの特徴の一つと考えられています。

 

抱っこを嫌がる

発達障がいの子どものなかには、抱っこをすると後ろへのけぞってしまったり、触られることを嫌がったりする場合があります。これは、感覚の処理に関連する特徴の一つと考えられています。

 

新生児が抱っこ中にのけぞる理由は?対策や対処法についても

人見知りをしない

一般的に、生後6~7か月ごろになると人見知りや後追いが見られるようになりますが、発達障がいの子どもは、他人にもママやパパと同じような反応をすることがあります。そのため、人なつっこいと思われることもあるのです。人見知りをしないことは、社会性の発達に関連する特徴の一つと考えられています。

ごっこ遊びを好まない

ごっこ遊びでは、他者と一緒に想像力を働かせて役割やセリフを変化させていくことが求められます。しかし、発達障がいの子どもは、このような他者との相互的なやりとりが苦手なことがあります。また、人形に話しかけながらご飯をあげるなどの並行した行動をすることもむずかしいことが多いでしょう。

1人遊びを好む

発達障がいの子どもは、他者とのコミュニケーションを取ろうとせず、1人で遊ぶことを好む傾向があります。これは、社会性の発達に関連する特徴の一つです。1人遊びを好むことで、他者との関わりが少なくなり、社会性のスキルを学ぶ機会が限られてしまうことがあります。

偏食である

発達障がいの子どもは、食べ物へのこだわりが強いことがあります。決まったものしか食べないという偏食の傾向が見られることがあるのです。偏食は、感覚の処理に関連する特徴の一つと考えられています。偏食が続くと栄養のバランスが崩れることもあるため、注意が必要です。

 

発達障がいの子どもの偏食の原因とは?自閉症との関係についても解説

 

発達障がいの早期発見の重要性

発達障がいは、早期発見と適切な支援が重要です。発達障がいが早期に発見されれば、その子どもに合った療育や教育的支援を早い段階から始められます。障がいの特性に応じた働きかけにより、子どもの持つ力を最大限に引き出せるでしょう。また、困難さへの対処法を身につけ、自己肯定感を育むことにもつながります。

早期介入のもう一つの利点は、二次的な問題を予防できることです。発達障がいに気づかれず、適切な支援が受けられないと、学習面や対人関係でのつまずきから、自信を失ったり、不適応行動が現れたりすることも珍しくありません。早期発見と支援により、そうした二次的な問題を未然に防止できます。

子どもの健やかな成長と発達のためには、一人ひとりの特性を理解し、ニーズに合ったサポートを提供することが欠かせません。発達障がいの可能性に早めに気づき、適切な支援につなげることで、子どもの可能性を最大限に引き出せるでしょう。ママやパパや関係者が連携し、早期発見と支援の重要性について理解を深めていくことが求められています。

 

まとめ

つま先立ちやつま先歩きは、幼児期に一時的に見られることが多い発達上の特徴です。つま先立ちだけで発達障がいを判断することは適切ではありませんが、3歳以上でも継続し、他の発達上の問題がある場合は、発達障がいの可能性を視野に入れる必要があります。

発達障がいは早期発見と適切な支援が重要であり、子どもの健やかな成長と発達のためには、一人ひとりの特性を理解し、ニーズに合ったサポートを提供することが欠かせません。保護者や関係者が連携し、早期発見と支援の重要性について理解を深めていくことが求められています。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。

発達障がいやグレーゾーンによる困りごとは、ぜひLUMOへご相談ください。

 

TOPお知らせ一覧つま先立ちは発達障がいの兆候?自閉症との関係についても

まずは無料体験!