コラム

歩くのが早い赤ちゃんは発達障がい?その他の症状や診断方法を紹介

運動療育がもたらす効果

赤ちゃんの成長は一人ひとり異なりますが、子育てのなかで発達が気になることがあるかもしれません。例えば、「同じ月齢の子と比べて歩くのが早い……」と思ったとき、発達障がいの可能性を疑う方もいるでしょう。確かに、発達障がいの一つであるADHDは、歩行の始まりが早い傾向にあります。しかし、ADHDの特性は多岐にわたるため、歩行だけで判断することはできません。

本記事では、ADHDの症状や診断方法、支援方法について詳しく解説します。

 

発達障がい(ADHD)の赤ちゃんは歩くのが早い傾向にある

ADHDの赤ちゃんは、発達の偏りから、歩き始めが比較的早い傾向にあります。運動面の発達が先行し、1歳前後で歩き始めることが多いようです。一方、言葉の発達は遅れがちで、話し始めは2歳以降になることも少なくありません。ただし、あくまで傾向の話であり、個人差は大きいことを理解しておくことが大切です。

発達の偏りが見られたら、医師などに相談し、適切な支援や療育を受けることをおすすめします。

 

発達障がい(ADHD)とは

ADHDは、「注意欠陥多動性障がい」と呼ばれる発達障がいの一つです。脳の働きの特性から、不注意、多動、衝動的な行動などの特徴が見られます。

不注意

ADHDの子どもは、物事に集中することが苦手で、注意力が散漫になりやすい傾向があります。

・説明を聞いていないように見える
・支度に時間がかかる、忘れ物が多い
・宿題を最後までやり遂げられない
・人の話を遮ったり、関係ない質問をしたりする

こうした不注意さから、学習面での遅れが目立つことも少なくありません。周りの人は根気強くサポートすることが大切です。

 

多動性

ADHDでは、じっとしていられない多動傾向が目立ちます。

・授業中に席を立ったり、教室を出たりする
・おしゃべりがとまらず、先生に注意されることが多い
・姿勢が悪く、カラダのどこかを動かし続けている
・危険を顧みずに高いところに登ろうとする

落ち着きのなさから、学校生活でのトラブルも起こしがちです。周りは叱るのではなく、適切な関わり方を考えていくことが重要でしょう。

 

衝動性

ADHDの子どもは、衝動的な言動を抑えることが難しいことがあります。

・順番が待てず、割り込んでしまう
・考える前に行動し、失敗することが多い
・感情のコントロールが苦手で、カッとなりやすい
・細かいルールを守るのが難しい

衝動性の高さから、友だち関係がうまくいかないこともあるでしょう。すぐに責めるのではなく、ゆっくりと社会性を身につけていけるよう導くことが必要です。

 

赤ちゃんの段階では発達障がい(ADHD)の発見は難しい

 

ADHDの特性は、多くの場合2歳頃から見られ始めますが、赤ちゃんの時期に発見されることはほとんどありません。赤ちゃんは家族との関わりのなかで生活しているため、他の子と比べる機会が少ないからです。また、赤ちゃんの時期は、自分の言動をコントロールしなくても問題になりにくい環境です。ADHDの特性は、自己抑制が求められる集団生活のなかで初めて、周りに気づかれるレベルで現れてきます。

つまり、保育園や幼稚園に通い始めてから、他の子との違いが目立つようになることが多いのです。そのため、赤ちゃんの段階でADHDを見抜くのは非常に困難です。ただ、育児のなかで、何となく気になることがあれば、小児科医などに相談してみるのもよいでしょう。

 

発達障がい(ADHD)の診断方法

 

ADHDの診断には、確立された医学的検査だけで判定できる方法はありません。そのため、医師が問診や行動観察、心理検査などを総合的におこない、慎重に診断を下すことになります。診断の際、医師はまず詳しい問診をおこないます。生育歴や既往歴、家族歴に加え、家庭や学校での生活の様子を丹念に聞き取っていくのです。

また、不注意や集中力の低下などのADHDの症状は、自閉スペクトラム症(ASD)など他の発達障がいや、うつ病などの精神疾患でも見られることがあります。ADHDの可能性だけでなく、他の疾患や障がいの併存についても検討が必要になるでしょう。心理検査では、知能検査や発達検査、ADHD評価スケールなどを用いて、その子の特性を多角的に評価します。保護者や教師へのアンケートで日常生活の様子を把握することもあるでしょう。

このように、ADHDの診断はさまざまなアプローチから総合的に判断されるため、診断できるのは専門知識を持った医師に限られます。

 

発達障がい(ADHD)と診断されたら

 

ADHDと診断されたお子さんには、できるだけ早期から適切な支援や療育を受けることが大切です。療育施設には、「療育センター」「児童発達支援センター」「放課後等デイサービス」など、さまざまな名称の施設があります。運営主体も公的機関から民間企業まで多岐にわたり、それぞれ特色あるサービスを提供しているのが特徴です。これらのサービスでは、子ども一人ひとりに合わせた個別支援計画を作成し、成長に合わせたステップアップが可能です。

LUMOでは、運動を通じて子どもの可能性を最大限に引き出すことを目指し、一人ひとりに寄り添ったサポートをおこなっています。無料の体験レッスンを実施しておりますので、ぜひご相談ください。

 

まとめ

 

発達障がいの一つであるADHDは、歩行の始まりが早い傾向にあります。しかし、ADHDの特性は多岐にわたるため、歩行だけで判断するのは困難です。ADHDの診断には、医師による総合的な判断が欠かせません。問診や行動観察、心理検査などを通して、慎重に診断が下されます。万が一ADHDと診断されたら、できるだけ早期から適切な療育を受けることが大切です。

LUMOでは、原始反射の理論などを用いて脳を鍛えることで運動療育を促進しています。原始反射は、生まれつき備わっている反射であり、刺激に応じて自動的に生じる反応です。この原始反射を調整することは、カラダの発達や運動機能の向上に役立ちますが、同時に脳を鍛えることにもつながります。発達障がいやグレーゾーンによる困りごとは、ぜひLUMOへご相談ください。

 

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